内容説明
「生まれる権利」か「産まない権利」か―中絶は殺人か、法規制は人権侵害か。アメリカ大統領選の大きな鍵である中絶論争。第一線のジャーナリストが,4000年にわたる中絶の歴史を辿りながら、この論争の矛盾点を露わにする。そして多くの人びとの生の声を丹念に聞きとり、解決への糸口を探る。中絶問題を問うことで、緊急課題となっている現代の生命倫理に真正面から挑んだ、メディカル・ルポルタージュ。
目次
第1章 生まれる権利か、産まない権利か
第2章 矛盾だらけの歴史
第3章 民主主義と中絶論争
第4章 生命をどう考えるか
世論調査についてのノート