出版社内容情報
01年ノーベル文学賞受賞作家の初選集第一巻。植民地独特の人間模様をユーモラスに描いた中篇小説。
内容説明
二〇〇一年度のノーベル文学賞を受賞したトリニダード・トバゴ出身の英語作家V・S・ナイポール。氏の本邦初選集の第一巻としてデビュー作であり、文字どおり出世作ともなった『神秘な指圧師』(一九五七年)を贈る。本作は英国で優れた若手に与えられるジョン・ルウェリン・リース記念賞を受賞した。出身地トリニダード島を舞台に指圧師ガネーシュという奇妙な人物を中心に植民地社会の滑稽な人物模様を描く自伝的な小説である。
著者等紹介
ナイポール,V.S.[ナイポール,V.S.][Naipaul,Vidiadhar Surajprasad]
1932年、英領トリニダード・トバゴにインド人移民三世として生まれる。オックスフォード大学に留学して卒業。BBCなどで働いたのち1957年『神秘な指圧師』でデビュー。植民地社会を題材にした作品が多い。小説家、紀行作家として当代一流の評価を受ける。代表作に『自由の国で』(ブッカー賞)
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