パウル・ツェラン全詩集〈1〉

パウル・ツェラン全詩集〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 487p/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784791790814
  • NDC分類 941
  • Cコード C1398

内容説明

象徴主義やシュルレアリスムの流れに立ち、ユダヤ人としてナチズムの惨禍、スターリニズムの傷痕を心の奥深くに宿しながら、現代詩人の命運を生き、自死した、パウル・ツェラン、本邦初の個人完訳全詩集。

目次

罌粟と記憶
敷居から敷居へ
言葉の格子
誰でもない者の薔薇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ディヴァイン

4
生きてていいの?詩人の言葉は鋭く難解、しかし何度も何度も一篇の詩を読み返し読み返しするうちに徐々に断片的な姿を表す詩もあり、それを自分の腹のなかに落としたとき鋭い問いが投げ掛けてきて戦慄のようなものが走る。痛い、苦しい。強制収容所を体験し、家族を奪われた人間が語る言葉は詩人その人にも向けられ、また彼を読む私たち読者自身にも向けられているような感覚に陥る。2010/04/18

komamono_rimi

1
8.12 『罌粟と記憶』飯吉光夫訳 (静地社)2011/08/12

AR

1
訳が素晴らしいのでツェランの世界に、簡単に入らせてくれる。主語が連続で重なる詩やら、独特の音韻など。これは他のも見るしかないであろう。2011/04/09

ピエロ

0
アラン・レネ『夜と霧』がもたらした光景はいまでも私の胸を捉え掻きむしってやまない。この詩集にはその傷みを言葉で語ろうとする。「明け方の黒いミルク…」から始まる「死のフーガ」はガス室の天井に爪を立て、コンクリートを抉った後が生々しく思い出される。ツェランやザックスが残したテクストの血を真の意味で相続するのはいまを生きるユダヤ人たちであろうと思うが、現在のイスラエルとパレスチナ情勢を眺めるとあの傷みを繰り返すユダヤ人がいることに言葉が継げなくなる現実があった。2011/02/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/397494
  • ご注意事項