内容説明
本書は、今日の社会学に多大な影響を与え続けている社会学者たちによる社会学との格闘の軌跡である。
目次
社会学への招待―社会学の歩みのなかで
デュルケムと社会的事実―道徳と社会
パーソンズと社会秩序―功利と価値
ルーマンと社会学的啓蒙―システムと意味
コールマンと合理的選択理論―社会の合理的なコントロール
マルクスと資本主義批判―物象化の論理
ウェーバーと理解社会学―合理化への問い
マンハイムと知識社会学―文化的危機への問い
ハーバーマスとコミュニケーション的行為―生活世界の合理性の解放を求めて
フーコーと主体の系譜学―権力と主体〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
22
ごく簡単な紹介に留まる。さすがに紹介されてる文献は古さを否めない。2023/01/08
りょうみや
11
希少な?社会学理論の概要書の一つ。16人の社会学者自身とその理論を紹介している。表紙に「ひとりでも面白そうな人をあなたが見つけ出せば、この本は成功です。」と比較的ライトな目標が提示されていて、全てを理解しようとはせずに気楽に読んでいくことができる。私も3人ほどもう少し深く読んでみたい人物が出てきて、この目標設定からいくと、本書は大成功だったということになる。ただ、社会学のまったくの初学者向きの本ではなく、ある程度社学に触れたことがないと、難しいとも思える。2018/11/25
HolySen
2
共著なので章によって記述の分かりやすさや内容の豊富さにバラつきがあるけど、全体的に分かりやすい。読書案内があるのもありがたい。入門としては良いと思う。2014/09/01
himupeki
1
他の教科書と併用して社会学の全体像をつかむのに良い本。『社会学の歴史I』が扱わなかったパーソンズなどの最近の学者の理論を知れて良かった。同書と比較して学者の理論背景が重視されて書かれていたと思う。2019/03/21
令和の殉教者
1
社会学の教科書。マルクスからギデンズまで、17人の社会学者と理論を解説する。担当者によってスタイルや重点を置くところ(たとえば、理論か学者の生涯か)に違いはあるが、わかりやすく書かれている。案外マンハイムやブルーマーにもしっかり1章を割きつつこれだけの範囲を一冊で扱った教科書は少ないのではないだろうか。章末課題のようなものがあるのも授業での便が考えられていると感じる。2019/02/07