内容説明
「ハイテク考古学」から「宇宙考古学」へ―ハイテク機器・コンピュータ技術を用いた遺跡調査や壁画復元などに端を発し、その利用技術の規模は留まるところを知らず、宇宙技術にまで及んだ。人工衛星画像の画像情報工学によって従来の考古学では究明できなかった古代遺跡の数々の謎が解明されたのである。「エジプトの未知のピラミッド発見」という偉業まで成し遂げてしまった筆者が、二〇年以上に及ぶ調査・研究の成果のすべてを、貴重な数々の写真を交えながら熱く語る待望の書。
目次
プロローグ シュメール文化の興亡
1 宇宙からの考古学
2 ナスカの地上絵
3 アンデス山脈とインカ文明
4 マヤ文明とアステカ文明
5 アンコール・ワット
6 チンギス・ハーンの墳墓を求めて
7 シルクロードを追って
8 中央アジアと砂漠
9 ナイル川とピラミッド
10 ピラミッドを探す
著者等紹介
坂田俊文[サカタトシブミ]
1931年東京都生れ。宇宙開発事業団技術参与、(財)地球科学技術総合推進機構理事長、東海大学教授。工学博士。千葉大学工学部卒業後、東京大学生産技術研究所を経てイタリア・ボロニア大学、ドイツ・ミュンヘン大学に留学。東海大学情報技術センター所長、東海大学宇宙情報センター所長を歴任。NHK放送文化賞受賞。1974年以来、画像情報工学のパイオニアとして地球観測、環境問題、宇宙開発から古代史に至るまで幅広く活躍
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感想・レビュー
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びっぐすとん
18
図書館本。タイトルに引かれて借りてみた、これは失敗。そもそも古い本だったというのもあるが、それにしても発行当時の人工衛星を使った考古学研究の話は大してなく、各地の文明を簡単に紹介しているだけ。この本を手に取る人は具体的に人工衛星を使ってどのような調査をするのかとか、どんな発見があったのかを知りたいはず。人工衛星からの写真もただ上空から撮った川だの山が写ってるだけ。現在はこの分野ももっと進んでるのかも知れない。宇宙からの素粒子でピラミッドの内部を探るとかTVでやってるし。やはり最新の本じゃないとダメね。2020/11/13
いちはじめ
0
タイトルはあやしげだが、内容はいたって真面目なリモートセンシングの解説。マイクロ波帯のレーダーの電波がある程度まで地中に侵入することを利用して人工衛星で遺跡などを調べる技術の話。なかなか興味深い2002/01/18