内容説明
時をこえて、病苦から逃れ健康や不死を希求してきた医と病の果てしなき闘いを医療社会史の視点に立って究明する。病気の発生と対応、古代療法家から今日の医者への移行と役割、古代ヒンドゥー教の長寿術からバイアグラに至る医薬の研究開発、床屋の無麻酔外科手術から現代の高度な移植手術への発展、キリスト教の救護施設から強大な医療病院への変遷、そして現代社会の医学などが貴重な資料・図版を通して描き出される。
目次
第1章 病気
第2章 医者
第3章 体
第4章 研究所
第5章 治療法
第6章 外科手術
第7章 病院
第8章 現代社会における医療
著者等紹介
ポーター,ロイ[ポーター,ロイ][Porter,Roy]
1946年生まれのイギリスの歴史家。ケンブリッジ大学クライストカレッジ卒業後、同大学の研究員・講師を経て、79年からロンドンのウェルカム医学史研究所(現在はロンドン大学ユニヴァーシティーカレッジ・ウェルカムトラスト医学史センター)勤務。91年からリーダー。93年から教授。94年大英学士院会員。2001年退職。同研究所名誉教授。2002年3月死去。社会史、医学史などの分野で膨大な研究業績を残した。またテレビやラジオなどメディアでも多彩な活動を展開し、知識の普及に努めた
目羅公和[メラキミカズ]
1947年生まれ。東京教育大学卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程中退。英文学専攻。現在日本大学商学部教授
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