狂言サイボーグ

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532163990
  • NDC分類 773.9
  • Cコード C0074

出版社内容情報

書名

内容説明

著者にとっての教養とは、「生きていくために身につけるべき機能」のことである。狂言師が舞台をつとめるための教養は「型」である。その「型」を個性・経験でアレンジしながら使っていくことで表現になる。これが狂言の一つの道筋である。時空を超えて疾駆する狂言師「万斎」はこうして造られた。

目次

狂言とコンピュータ~序にかえて
1 狂言と「身」「体」
武司でござる―クロニクル1987‐1994
2 狂言と「感」「覚」
万斎でござる―クロニクル1995‐2000
3 狂言と「性」と「質」
僕は狂言サイボーグ~あとがきにかえて

著者等紹介

野村万斎[ノムラマンサイ]
1966年生まれ。野村万作の長男。祖父故六世野村万蔵及び父に師事。能楽協会会員。東京芸術大学卒業。三歳で初舞台後、「三番叟」、最高秘曲「釣狐」「花子」などを披く。「狂言ござる乃座」主宰。狂言の演出・脚色も務め、現代に生きる狂言師として狂言の普及を目指す。「ハムレット」「子午線の祀り」などの舞台、映画やテレビでの幅広い活躍も目立つ。99年に第54回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第7回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。2001年には初主演映画「陰陽師」が注目を集めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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魚京童!

23
この人好きだ。面白い。独特の世界にいるから、たぶん人間とナニカの境界にいるからだろう。人間が美しいと考える人間は顔の写真を多数合成したものらしい。美しさは平均であるならば、この人のように変わっている人はどう捉えられるのだろうか。よくわからないけど、それでいいと思う。2019/04/14

佐島楓

22
狂言師・野村萬斎。近年はテレビや映画などでも活躍なさっている。このエッセイを読み、広い視点から狂言を捉え、演じていこうとなさっている方なのだと改めて気づかされた。あの飄々とした印象に違わず、ユーモアも交えながら、狂言の本質に迫っている。私も狂言は観にいったことがかろうじてあるが、萬斎さんの公演もいつか拝見したいと思う。2013/05/04

G-dark

12
「人間讃歌の劇 狂言を駆使して 大宇宙に発信したい 世界の人たちに知らせたい 争う気持ちより おおらかな笑いの力が ずっと強いことを」(P204から抜粋)という野村萬斎さんの言葉がとても素敵です。必ず登場人物の「この辺りのものでござる」という自己紹介から始まる狂言は、観客に自分自身や周りの人にその人物を重ねさせる力を持っています。狂言は喜劇。人間の愚かしさとか情けなさとかいったものを笑いに変えてくれます。自分の、そして周りの人たちのそうした所を笑うことが出来たら、争いは起きないのかもしれません。2015/10/20

さくらこ

11
面白い。サイボーグ、なるほどな。能の先生の息子さん(当然能楽師)を見ていると、確かにな、と思う。2013/06/27

Romi@いつも心に太陽を!

11
狂言は面白い!毎年、靖国の薪能に行き、他の公演もチェックと昔から萬斎ファン(^_^;)凛とした青い炎を宿したような魅力満載な方!芸に対する姿勢、先を見据える冷静さと多才さ、挑戦者でもあり、演じることに非常にアグレッシブです。知的かつ妖しげに醸し出す色気がたまりません。2010/08/20

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