液晶相転移―分子論的アプローチ

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  • サイズ B5判/ページ数 293p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784431709329
  • NDC分類 428.3
  • Cコード C3042

内容説明

本書では、統計物理学者を目指す学生及び研究者の格好のチャレンジの場である液晶の分子論という枠の中で、現在主流となっているネマチック液晶の相転移から記述をはじめ、細胞膜を構成する両親媒性脂質分子の配向相転移、有極性スメクチック液晶の逐次相転移、次世代の液晶材料として注目されている強誘電性液晶の弾性定数の分子論的導出に至るまで、様々な液晶系における構造相転移を取り上げ、それらに対して分子論的なアプローチを展開し、平均場理論の限界、ならびに、その有効性とそれにまつわる解説を与えることを試みる。さらに、応用の立場から、現在の液晶応用の主流となっているネマチック混合液晶の分子論やスメクチック混合液晶の分子論を展開し、実験との比較を行うことにより、その理論の妥当性も検証する。

目次

序論
ネマチック液晶の分子論
脂質分子系の分子論
スメクチックA液晶の分子論
反強誘電性スメクチックA液晶の分子論
強誘電性カイラルスメクチックC液晶の分子論(引力モデル;引力+斥力モデル)
反強誘電性カイラルスメクチックCA液晶の分子論
ネマチック混合液晶の分子論(引力+斥力モデル;格子モデル)
スメクチックA混合液晶の分子論

著者等紹介

中川匡弘[ナカガワマサヒロ]
1958年京都生まれ。1978年長岡技術科学大学工学部電気電子システム工学課程卒業。1982年長岡技術科学大学大学院工学研究科電子機器工学専攻修了。1988年工学博士。1988年3月~1989年1月文部科学省甲種在外研究員(英国ストラスクライド大学数学科)。1989年長岡技術科学大学工学部助教授。2001年同大学工学部教授
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