出版社内容情報
【解説】
張騫,玄奘,マルコ・ポーロ,スタインやヘディン。絹の道を行き交った人々は皆,未知なるものへの好奇心に衝き動かされた。ローマから長安に至る「人類文明の大動脈」を解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
17
日本では「東方見聞録」と呼ばれているけれど、西洋(フランス人が執筆)では「世界の記述」とか「世界の驚異」と言うらしい。マルコ・ポーロを形容する言葉として「100万」がある(由来は諸説あり)。そもそもジェノヴァの牢屋(海戦でヴェネツィアの指揮官を務めるものの敗れて身柄を拘束された)で(たまたま居合わせた)ルスティケロ・ダ・ピサ(小説家)に口述筆記してもらったのだけれど、ものすごい記憶力ですよね。そして当時の読者も眉に唾をつけていたという話も出てきて、深く納得する。100万のニュアンス、何となく伝わりますか?2019/10/19
びっぐすとん
2
図書館本。「知の再発見」シリーズ。最近マイブームのシルクロードを借りてみた。相変わらず写真が多くていいんだけど、うーん残念。前に読んだシルクロード本の方が面白かった。岩波新書「玄奨三蔵」みたいなワクワク感を期待してたんだけど・・。商売・宗教など10年以上をかけて、命をかけてこの道を往復した人達の原動力の大きさに驚く。ガソリンもGPSもインターネットもない時代に人間の欲が荒涼とした砂漠や険しい山を越えさせるんだと思うと欲の力はすさまじいと思った。今度は紀行文みたいなのにチャレンジしてみようかな。2016/06/23
かずかず
0
文章や構成がイマイチでとても読みにくい。が、1200円でこれだけカラー写真が沢山あるとお得感ある。読み返したい本ではないけど、資料集として楽しめそう。2013/09/12
naoto
0
学校で世界史を勉強した時にはヨーロッパと中国ってつながらなかったけど、紀元前も何世紀ってところからつながってたんだ。ヨーロッパより中国の方が進んでたんだな。2010/07/26
Book shelf
0
「知の再発見シリーズ」。マルコ・ポーロの『東方見聞録』は有名ですが、彼を含む多くの旅人が数々の記録を残しています。そこにはどこで見たのか聞いたのか、色んな人間や怪物、動物が登場します。それらを含む、当時の世界観や人々の生活の様子が豊富なイラストを通じて紹介されています。