内容説明
「透明な存在」を生む時代に。互いに呼応し合う、豊かな関係の構築へ。
目次
第１章 人称の重力空間（個人が存在するのではない；ただいるというだけで―人称の重力空間 ほか）
第２章 人称空間と言語（言語と共に広がる人称空間；ふるまいとしての語り合い ほか）
第３章 私／あなた／彼女（彼）（呼応としての人称関係；「私／あなた／彼女（彼）」の異質性と関係性 ほか）
第４章 特権化された「私」から人称関係へ（「私」の特権化への誘惑；「私」からの離反 ほか）
著者等紹介
藤谷秀［フジタニシュウ］
１９５６年愛媛県に生まれる。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、山梨県立女子短期大学助教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
38
とても難しかったです。「私」という存在は「私/あなた/彼女（彼）」という人称空間のなかでしか意味を持たず、「透明な私」は存在しません。そして、ただいるだけということの重みについても語られ、人びとが関係性のなかで存在しながらも、傍らに在る意味を深く考えることができました。2018/11/04
