出版社内容情報
十二年前バミューダ沖で火災を起こし沈んだ旧ソ連原潜事故の真相を旧乗組員がついに明かした。背筋も凍る第三次大戦勃発の恐怖!
内容説明
本書は、一九八六年十月、大西洋のバミューダ沖で起きた旧ソ連海軍北洋艦隊の原子力潜水艦K‐219の沈没事件に基づくノンフィクションである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブロッコ・リー
7
米国のデルタ級潜水艦の危険な繰艦でミサイルハッチをはがされたソビエト、ナガラ級K-19の航海と火災の船を救った乗組員の話。2001年のえひめ丸事件を思い出させる。2010/04/23
yos
3
性能の劣る、度々水漏れする老朽艦をもってして、米最新鋭の潜水艦にいっぱいくわせるエピソードが、なかなか小気味よい。絶望的な状況の中、モスクワからの指示に従わず、乗組員の命を助けようとした艦長の判断と勇気がすばらしい。最後にはちょっとしたどんでん返しがあり、最後の最後まで目を離せない展開だった。ドキュメンタリーとして読むとき、多少違和感があったのは、死者の言葉(感情)が語られている点である。事件後生存者から話を聞いて構成するのだから、心情を吐露した人物は必ず生きていなければならないと思うのだが。2005/12/26
Yutaka Shinozaki
1
何年かに一度、男としての”軸“を確認するために読み返しています(笑)この本では、オンボロ潜水艦が舞台ですが、仕事においても恵まれた条件ばかりではありません。与えられた条件の中で、危機に際して最善を尽くそうとするブリタノフ艦長には学ぶべき点があります。一応ドキュメンタリーなんでしょうが、エンターテイメントとして大変面白い作品だと思います。2011/09/01
むらきち
1
ノンフィクションにしては脚色が多かったのですが、その分臨場感はバツグンでサクサク読めた。映画化してるようなので見てみたいです。2011/11/03
takoyama
0
アメリカもソビエトも非人道的な対応で腹が立つ。 沈没した核の行方を読み、背筋が冷えた。 再読であったが面白い2016/10/26