仮名草子集

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仮名草子集

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  • サイズ A5判/ページ数 638p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096580646
  • NDC分類 918
  • Cコード C1393

出版社内容情報

頭注・原文・現代語訳が同一ページ。二色刷

北海にすむ翼長三千里(一・二万キロ)の水鳥・大鴻が南極目ざして一日幾千万里を年を重ねて飛んだが、行き着かない。疲れて大木の枝先にとまったところ、枝と見えたのは大海老の髭だった。大鴻の高慢をいましめた大海老が、今度は自分が南極を目ざして漫々たる海へと泳ぎ出したが、明け暮れ急いだもののやはり行き着かず、ある洞穴に入って休んだところ、虚空より大声が響いて、なんと洞穴と見たのは大亀の耳の穴だった。今度は大亀が南極へと向かったが、……今日になっても帰らない。『一休ばなし』 ミクロとマクロを問われた一休和尚の、蝸牛角上の争いに次ぐ壮大なたとえ話である。 江戸初期、戦乱がようやくおさまると、学問が息を吹き返し、今日まで続く出版文化が花開き始めた。読者の旺盛な知識欲にこたえるため、平易な仮名書きの多様なジャンルの作品群が次々刊行され、全国シェアのベストセラーとなっていった。 本巻に収めたのは各分野を代表する作品。京都大震災のドキュメント『かなめいし』、ドロップアウトした男の事件録『浮世物語』、廓遊びの極意『たきつけ草・もえくゐ・けしずみ』、高名な奇僧の一代記『一休ばなし』、怪異小説の先駆け『御伽物語』の5作。

谷脇 理史[タニワキ マサチカ]
著・文・その他

岡 雅彦[オカ マサヒコ]
著・文・その他

井上 和人[イノウエ カズヒト]
著・文・その他

内容説明

寛文二年(1662)京都大地震のルポルタージュ『かなめいし』。ダメ人間の浮世房をめぐる珍妙な事件録『浮世物語』。廓遊びの極意『たきつけ草・もえくゐ・けしずみ』。名高い和尚の一代記『一休ばなし』。怪異小説の先駆『御伽物語』を収録。

目次

かなめいし
浮世物語
一休ばなし
たきつけ草・もえくゐ・けしずみ
御伽物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

舟江

1
浄土真宗(東)の僧が書いた仮名草子。落語のネタ本を読んでいるようであった。 「自分のものでありながら身も心も思いのままにならないというのは、まことにおかしなものです。わが身さえままならぬのですから、まして世の中のことは、一つとして私の思いどおりになることはありません。だからまあ憂世なんでしょうね。」 2015/12/03

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