集英社新書
「日本百名山」の背景―深田久弥・二つの愛

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201369
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

内容説明

「日本百名山」の作家・深田久弥(一九〇三~七一)の愛と創作の秘話。なぜ深田は初期の瑞々しい小説世界から離れ、山の作家へと転身したのか。その秘密を解く鍵は二人の女性にあった。ひとりは、「改造」編集者時代に懸賞小説に応募してきたことをきっかけに結婚し、「共同作業」で作品を紡ぎ出していった北畠八穂。もうひとりは、思いがけず再会し、忍ぶ恋から二度目の結婚にいたる一高時代の初恋の女性・木庭志げ子。戦前・戦後の文壇状況のなかに作家の創作経緯を検証し、真実に迫る。

目次

第1章 運命の見えない手
第2章 人生はトンボ返り
第3章 賽子は振られた
第4章 火宅の人
第5章 故郷の山々に抱かれて
第6章 残された唯一の道
第7章 山の文学者・誕生

著者等紹介

安宅夏夫[アタカナツオ]
1934年金沢市生まれ。詩人、文芸評論家。慶応義塾大学文学部卒業。金沢市で一八年間、高校国語科教員として勤務。その後、東京で執筆活動に専念。日本現代詩人会、大衆文学研究会、日本ペンクラブなどの各会員
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