内容説明
インターネットは、瞬く間に世界を席巻、今やeメールはビジネス、プライベートを問わず必須のコミュニケーション・ツールとなった。しかし、この手紙とはまったく性格の異なるはずのeメールの使い方を、きちんと理解している人は意外に少ない。著者は、インターネット草創期からeメールを駆使し、今では、メールマガジン「JMM(ジャパン・メール・メディア)」を主宰する、言わばeメールの達人。豊富な用例を交えながら、“簡潔さ”というメールの特質を活かすための文章を考えていく。これは、最も新しいコミュニケーション論でもある。
目次
1 初めてのeメール(「はじめまして」自己紹介;「おひさしぶりです」書き出し ほか)
2 正確さと簡潔さ(“Subject”:件名;「本日の打ち合わせは中止です」伝達・連絡 ほか)
3 eメールの技術(箇条書き;引用 ほか)
4 eメール実例篇(山崎さんへの送信;女友達からの誕生祝いのメールへの返信 ほか)
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。作家。メールマガジン「JMM(ジャパン・メール・メディア)」(NHK出版)編集長。『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞受賞、『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞受賞、『村上龍映画小説集』で平林たい子文学賞受賞、『共生虫』(以上講談社文庫)で谷崎潤一郎賞受賞、『インザ・ミソスープ』(幻冬舎文庫)で読売文学賞受賞。キューバ文化功労賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
27
「させていただきます」という言い方は、単純に相手に敬意を払い、へりくだっているわけではない・相互依存的なコミュニケーションというのは、基本的に相手に負担をかけ、相手がその負担を受け入れることで成立する・「ご検討ください」仕事上の提案のメールの末尾にはそう書く・意外と親切なのは、返信の必要がないことを明記したもの・「お早めにお返事をいただけると助かります」なぜ返事を急いでいるのかという理由は書き添える・いくつかの用件がある場合は、元のメールを編集して、重要な部分をクローズアップする形で引用していく2016/07/07
nim
1
作家・村上龍氏によるeメール指南書。ところどころ、著者だからアリだけど自分ならナシだなぁという言葉遣いもありましたが(availableをはじめ、英語をそのまま使ったり)、単純に読み物として面白い。相手に優しい文章の書き方、情報の伝え方を意識させられます。2012/07/14
えちぜんや よーた
1
2001年にこんな本が出版されてるとは…2012年に読んで目からウロコがおちました。『web文章術』と合わせて読むと面白さ倍増です★→http://amzn.to/KnGnso2012/04/27
真夏みのり
1
読みにくっっっ!!!!!!(笑) 横書きで、しかも逆スタート。誰も読みにくいことについて触れていないのが不思議だ。 ちょっと古い本だけど、中身はいまでも充分に役に立つ。いいメールとはどういうものかがよくわかる。ビジネスマンはきっと役に立つだろう。メールの本質についての洞察はさすがと言わせるものがある。 ただ、なんども言うけれど、よみにくい。よみにくいどころかめくりにくい。 2012/02/25
ア→ル
1
実例つきですぐに実践できる部分がたくさんあるが、なかなか難しくて掴みにくい本だった(+o+)2011/05/20