内容説明
内戦勃発直後に、三十八歳で銃殺された、スペインの伝説の詩人・劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカ。なぜ彼は殺されたのか?日本でもスペインに関心のある人でロルカの名を知らない人はいないが、スペイン国内でも禁句となっていたその名は、生誕百年後にやっと、国民詩人として再評価され復活した。アンダルシアの風物を詠いながら、人間の本質をみつめた詩人の魂を、スペインを第二の故郷とした著者が甦らせる。スペインの激動の歴史の流れに、ダリやブニュエルら芸術家たちとの魂の交流を生き生きとえがく、新しい視点からの評伝。
目次
第1章 グラナダ―1492年~1898年
第2章 スペイン―1898年~1926年
第3章 詩人の誕生
第4章 青春の日々・苦悩・創作
第5章 内乱への予感
第6章 死の高い足音
第7章 ヴィスナルに死す