出版社内容情報
身長147cm、好奇心と行動力のかたまりのような海洋生物学者のママが史上初の「お母さん」南極観測隊員に!小学生の娘と息子を夫に託し、愛しい「海のふにゃふにゃ系の生き物」に出会うためなら、どこへでも行こうというママ。しかし、娘の「南極反対キャンペーン」にてこずり、隊員になるための「冬山訓練」でボロボロになり……。晴れて砕氷艦「しらせ」で出航したその瞬間には、汽笛が鳴り響く中で涙をこらえる息子の姿に「初めて自分のしようとしていることの大きさに気づく」というマイペースぶり。1カ月半の南極への道のりには、最愛の夫とのメールのやりとりに海を越えた家族の愛のドラマがあります。やがて始まる海洋調査! 南極での観測では、なぜかいつも1羽のアデリーペンギンに先導されるママ。「いのちより大事な」二枚貝の入ったバケツを抱き、自分の荷物全てを大地に置き忘れてヘリコプターに乗りこむママ。悠久の時の流れと大自然の中で、「いのち」を感じたママの大冒険。南極の大地は、ひとつひとつのいのちが奇蹟のような輝きをもち、家族が家族であることが奇蹟のような喜びに満ちている、そんな「人生で本当に大切なこと」をくっきりときわだたせてくれる、そんな体験をくれ
内容説明
ママは海洋学者。「日本で初めてお母さん隊員」として2人の子どもをパパに託して南極観測に出かけた。
目次
第1章 ママは南極観測隊員(「南極へ行ってみないかい?」と、谷口先生は言った;夫の煩悶を黙って見つめた夜 ほか)
第2章 流氷を砕いて南の海へ!(洋上生活のスタートは船酔いでヘロヘロ;「総員起こし!」で一日が始まる ほか)
第3章 ママのいない大越家(家族の会話は洋上に届くEメールで;主婦化するパパ、仕事に生きるママ? ほか)
第4章 氷の国はミラクル・ワールド(南極大陸に接岸。新しい世紀が始まる;眼光鋭い南極原人と、好奇心旺盛なアデリーペンギン ほか)
第5章 もう一度、海へ(南極のママから台原小学校のみなさんへ;ルンドボークスヘッダの夕陽の中で ほか)
著者等紹介
大越和加[オオコシワカ]
1960年仙台生まれ。父の仕事の関係で仙台、藤沢、東京など小学校を4回かわるが、3~4年生の約2年間を、イラクの首都バグダッドのインターナショナルスクールで学ぶ。中学校入学時より仙台市に戻る。東北大学農学部水産学科(現:生物生産学科)卒業、同大学大学院農学研究科博士課程修了、農学博士。千葉県立中央博物館学芸部動物科主任技師をへて、現在、東北大学大学院農学研究科文部科学技官。1994年カナダ・アルバータ大学動物学科客員研究員。1998年国際協力事業団短期専門家(渡チリ)。2002年より日本ベントス学会誌編集委員長。2000年11月から2001年3月まで、第42次日本南極地域観測隊(夏隊)に参加。専門は海洋生物学。同じ海洋生物学を専門とする夫と2人の子どもの4人家族
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