著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島市に生まれる。東京女子大学卒業。1957年、「女子大生・曲愛玲」で第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。1963年、「夏の終わり」で第2回女流文学賞を受賞。1937年、中尊寺で得度受戒。法名、寂聴。1992年、「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞。1996年、「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。1997年、文化功労者に選ばれる。1998年、放送文化賞受賞
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感想・レビュー
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森の三時
54
『源氏物語』を通しで読もうと決めました。長丁場になるので、谷崎潤一郎先生をはじめ数ある現代語訳の中から誰を選ぶか、なかなか難問でしたが、私の街の図書館に置いてあるかという制約もあり、瀬戸内寂聴さんにしました。現代の感覚で源氏の君の振る舞いや女性観を裁くようなことはすまいと思います。千年前の宮中を垣間見るように紫式部によって語られる、現代にも通ずる心情に寄り添いたいと思います。1巻は桐壺から若紫まで。和歌に文字数の制約があるように、人にも身分に応じて制約がある。さればこそ、豊かな風情や情緒を感じます。2020/03/06
sine_wave
11
光源氏が生まれてから、18歳まで。ついにまだ子供の若紫との同居を果たしてしまう。はやばやとプレーボーイとしての資質を遺憾無く発揮。極め付きは藤壺の女御との関係なのだろうが。2020/05/14
ユウ タム
4
冒頭から源氏の君のプレイボーイが炸裂している。 桐壺、夕顔、紫の君の3人が登場。 解釈と相関図があって、わかりやすい。 今、日曜のNHKで「光る君へ」が放送されているから読み始めてみたんだが、意外にも読み進めていけそう。 2024/04/06
サガン。
3
最初慣れるまでちょっと読むのに時間がかかりましたが、馴れるとサクサク読めました。和歌の意味も書いてあるので読みやすいですね。2023/01/04
原葉太陽
2
巻末に帖ごとのあらすじや解説、また人物相関図や語句解説がありわかりやすい。本文と巻末を行ったり来たりで時間はかかるがおもしろい。2024/03/11