講談社選書メチエ<br> マンダラという世界―ブッディスト・セオロジー〈2〉

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講談社選書メチエ
マンダラという世界―ブッディスト・セオロジー〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583589
  • NDC分類 181
  • Cコード C0315

内容説明

いま、社会の急激な変化に対して、仏教のうたう「普遍的な悟り」は有効なのか?死すべき自分が「他者」の存在を理解できるのか?各宗教の「世界」把握の方法論をたどり、現代日本に求められる世界観の体系を解明する。

目次

第1章 世界に対する態度
第2章 自己空間と他者
第3章 世界の中にあること
第4章 縁起と世界
第5章 自然と神
第6章 行為と存在の弁証法
第7章 『旧約聖書』における世界
第8章 『新約聖書』における世界
第9章 インド思想における世界
第10章 仏教の世界観
第11章 世界としてのマンダラ

著者等紹介

立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年名古屋生まれ。名古屋大学文学部博士課程中退、ハーバード大学大学院にてPh.D取得。国立民族学博物館名誉教授、愛知学院大学文学部教授。専門は仏教学、インド学。著書に『中論の思想』(法蔵館、中日文化賞)、『女神たちのインド』(せりか書房、アジア・太平洋賞)、ほか多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

6
仏教において神は存在するか、世界の構造はどうなっているかについて、キリスト教との対比で分かりやすく解説。2017/02/22

氷柱

3
1012作目。10月28日から。マンダラの形や内容について知りたいと思い手に取った。役所の作る関係図がマンダラの形になっていることが良くあるので「マンダラ展開」などと呼ばれることもあり、せっかくならばその中身もしっかり理解しようと思っていた。しかし作中では主に仏教のあり方が述べられていて、結局マンダラとは何かは最後にちょっと触れられているだけであまり理解はできなかった。マンダラというのはそもそも仏教の考え方を抽象的な図に置き換えただけのものなのかもしれない。2023/10/29

牛タン

2
五巻シリーズの第二巻。宗教のもつ世界観。まずセム系一神教とヒンドゥー教では、神が世界と独立して存在するか、世界に内在するかという違いがあり、仏教においては神そのものを考えない。またヒンドゥーと仏教では基体と属性の考え方に違いがあり、前者では基体が実在すると考えるが、後者では基体の概念自体は認めるが独立して実在はしないと考える。また仏教とヒンドゥー教の最大学派ヴェーダーンタ学派では基体と属性の境界は曖昧(唯名論的)であり、ヒンドゥー教の残りの学派では境界は明確(実在論的)である。2018/08/22

ところてん

0
シリーズ『ブッディスト・セオロジー』の第2巻。タイトルにはマンダラとありますが、仏教以外にも、他の宗教・思想が、どのような世界を持っているかについて比較されています。マンダラに関する記述は少なく、マンダラの理解を目当てにした人にとってはもの足りないでしょう。2016/08/27

heslkst

0
大学の講義をまとめた本 マンダラのみならず、様々な宗教の思考をしることができた2015/05/10

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