講談社現代新書
反米の世界史―「郵便学」が切り込む

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497900
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0222

出版社内容情報

世界の実像に迫る「郵便学宣言」。
切手は国家のメディアである。ハワイ革命からソヴィエト、キューバ、ベトナム、イラン、イラク、そして安保闘争まで・・・、反米国家の切手から”アメリカの大義”が席巻した20世紀の実像を鮮やかに描き出す。

【目次】
第1章 ハワイからフィリピンへ
第2章 ソヴィエト誕生から東西冷戦まで
第3章 鬼畜米英と安保闘争の間
第4章 朝鮮半島における“アメリカ”の諸相
第5章 キューバ危機と“反米”の亀裂
第6章 反米のシンボルとしてのベトナム
第7章 イラン革命とアメリカ
第8章 サダム、ビン・ラーディン、そしてサダム

内容説明

ハワイ革命からソヴィエト、キューバ、ベトナム、イラン、イラクそして安保闘争まで。アメリカの大義の裏側。

目次

第1章 ハワイからフィリピンへ―「アメリカ帝国主義」のルーツ
第2章 ソヴィエト誕生から東西冷戦まで
第3章 鬼畜米英と安保闘争の間
第4章 朝鮮半島における“アメリカ”の諸相
第5章 キューバ危機と“反米”の亀裂
第6章 反米のシンボルとしてのベトナム
第7章 イラン革命とアメリカ
第8章 サダム、ビン・ラーディン、そしてサダム

著者等紹介

内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者、切手の博物館・副館長。切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、活発な研究・著作活動をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

plum

1
ハワイを起点に,ソヴィエト,日本,朝鮮,キューバ,ベトナム,イラン,イラク,9.11までのアメリカが,各国の切手やカバーを通して見せる姿。“アメリカ帝国主義”を打倒しようと内外に呼びかけるメッセージ性の強いデザイン;バンドン会議10周年切手(アジア・アフリカ地域の地図を背景に,頭にUSA,胴体にドルのマークが入った蛇を2本の腕が抑え込んでいる。P201)撃墜される米軍機というモチーフ。プロパガンダから戦後復興に移行する傾向に少しだけ安堵する。2023/02/14

ScorpionsUFOMSG

1
“切手は小さな外交官” 「切手」というフィルターを通じて、その国や社会、時代や地域のあり方を分析する“郵便学(フィラテリー)”の第一人者による一冊。 「反米」をキーワードにアメリカと激しく対立してきた過去をもつ国や地域の切手を取り上げることでアメリカが世界の覇者となっていく過程を振り返る。 アメリカは「味方を敵にする名人」、「国益に適わなければ同盟すら見捨てる」ということは別段いまに始まったことではなく、昔からそうだったということが良く分かる。2016/11/12

やまぐてぃ

1
切手や手紙、消印などを通して、19世紀以降のアメリカの対外政策を読みとろうとしている。ハワイ、フィリピン、ロシア、日本、朝鮮半島、ベトナム、イラン、イラクなど、様々な地域の郵便物から当時の情勢を考察する。ちょっと世界史の教科書的な記載が多すぎましたね。「郵便学」という考え方は画期的でおもしろい。切手が国内外に対するメディアになっていたとは知らなかった。2012/02/02

かーしゃぱ

0
切手収集は趣味の王様と呼ばれ、イギリス王室をはじめ多くの人々が情熱を注いできた。この本はそんな切手を国家のイデオロギーを伝えるメディアと捉え、史料として読み解こうとする試みである。フィリピンや帝国日本、朝鮮半島やイランに到るまで、読み解く対象の地域はバリエーションに富んでいる。所詮切手と思っていたが、注意深く見ればここまで国家の考えが透けて見えるのかと驚くとともに、その鮮やかな”切手解剖”はとても面白かった。私は全くの門外漢だが、イコノロジー(図像解釈学)を分析に用いられないものかと思ったりもした。2015/11/28

Hiro

0
ツイッタ―のTLにてこの本の存在を知り、タイトルに魅かれ購入。切手や消印、カバーから歴史を読み取っていく"郵便学"という境地を新たに開拓できた。切手には国家にとってメディアという風に位置づけられる事自体初めて知ったのだが、それはプロパガンダ的な意味合いも込められているものだと痛感。日本においても戦前から戦中、戦後にかけて特にそういった意味合いを持つ切手が発行されていた事を知ったのはとても勉強になったし、今後切手や消印について日本だけではなく世界のものについても少しずつ知っていきたいと思ったのである。2012/04/19

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