出版社内容情報
かつて父がまきこまれていった戦争について、同じ年頃になった息子が問いかける話題作。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
twinsun
5
「ドイツ人を一人殺さぬ日は悔いの残る日になる」(エレンブルグ)なる表現に代表されるような憎しみと狂気の日々で、税金を納めるように人びとが歯車となり死んでいく。ともに祖国を思い志願し吹き飛ぶ友人の頭部は、飢餓より飽食で死ぬほどの日々(ハラリ)が何の保証もない事を教えてくれる。引用二つ。『貧者と富者の存在する国に、自由はありえない』(ルーズベルト)。『これを生んだ腹は、いまなお受胎可能だ。』(ブレヒト)。多くの思索の機会を与えてくれた本書に感謝。2021/11/14
ココマ
1
途中までドイツ映画「橋」を思わせるが、話はどんどん現実を追求していく。ドイツだけのことではなくて、戦争の仕組み、前後について書かれている。