感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モッタ
9
☆☆☆☆わずか百数十頁につめられた言葉には力がある。この本は、作家やエッセイストが日本語における文章のあり方を自分の体験を通して語るといったものだ。その中で最も印象に残ったのは高橋源一郎の言葉だ。「さようなら、ギャングたち」の著者である高橋源一郎でさえ、自分の文章が誰かのなりすましでしかないのだと言っている。そこまで言わしめる文章を書くことの難しさ、儚さというものをこの本から学べたことは僕にとって大きな財産となるだろう。2011/05/05
がっちゃん
3
これがまた良い巡り合わせだった。作家の創作論を多く読める1冊。一貫して述べられているのは、とにかく書け、ということ。はい。2015/10/26
ゆー
0
この本は良い本である。何を根拠にそんな事をのたまっているのかと思うかもしれないが、先日、同様の所謂指南書を読んだ。そして読んだ後に書けない書くことができないという閉塞感を覚えた。〝書く〟と言う行為が選ばれた人にしかできない難解作業ように感じられたのだ。しかし本書は文章修行と言うテーマの元作家それぞれの体験を綴っているのだが肩肘張らずに書け、書くしかないのだと一貫して説いている。泥臭いくらいである。そして読んだ後に下手でも書くしかないのだとやる気が湧く。読み物としても面白い。書くための本としては良い本である2017/02/04
shimiminzou
0
丸谷才一と大塚英志の文章論が読みたくて借りたが他にも多くの学びを得られた。『文章読本さん江』は読んでみたい。2014/06/02
きなこ
0
図書館で。2012/12/14