感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
3
手記が寄せられたのが被爆後2年なので証言が本当に生々しい。思い出すのも辛いだろうに、よく残してくれたと思う。証言できる人は年々減り、いつか確実にゼロになる。手遅れになる前に、少しでも多くの証言を。今ある証言ももっと大事にしたい。2021/02/10
Kei
3
一昨年、平和記念公園を訪れた際に購入したままだったが、終戦の日ということで読了。原子爆弾の残酷さに目を覆いたくなる。平和記念公園の展示が年々マイルドになっているという指摘を見かけることがあるが、原爆被害の凄惨さをありのままに伝える場所であって欲しいと思う。政治家はもちろん、「核は抑止力」と無邪気に語る全ての人に、まずは読んでほしい。 「たとえ如何なる場合でも、あんな残酷な体験は、もう決して世界の何れの人にもさせないようにして欲しい。」こうした言葉が被害の2年後に出てくるのは本当に尊い。2018/08/15
マイケル
2
原爆投下5周年の昭和25年に発行予定だったが、占領軍によって「被爆の様子が生々し過ぎて反米的」とされ発行禁止となったいわくつきの本。しかし、原爆の悲惨な事実を隠蔽してはいけない。初期の体験記なので細かい所まで書かれている。生き延びて手記を書けたのが不思議なほどのまさに地獄の光景。大勢の学生を「建物疎開」に動員したのは間違いだった。原爆のキノコ雲の下で実際何が起きていたのか、ヒロシマ・ホロコーストの貴重な記録、多くの人に読んで欲しい本。己斐、廿日市、国泰寺、皆実などの地名、それに広島弁が懐かしい。2020/07/29
まり
1
72017/06/17
カバラン
0
昭和25年実際に印刷され製本されたが、占領軍によって配布禁止された本。2014/04/27