出版社内容情報
戦争の放棄,人権の尊重,国民主義,地方自治など,世界に先駆ける日本国憲法.自衛隊が海外派兵され改憲が叫ばれる今,その成り立ちとしくみを積極的に学習することが大切です.最適の入門書として読みつがれてきた本の最新版.
内容説明
戦争の放棄、人権の尊重、国民主権、地方自治など、世界に先駆ける日本国憲法。自衛隊が海外派兵され、改憲が声高に叫ばれるいま、憲法の成り立ちとしくみを積極的に学習することが大切です。憲法を理解するうえで、最適の入門書として読みつがれてきた本の最新版。
目次
1 現代社会と立憲主義
2 日本の立憲主義のはじまり―大日本帝国憲法(明治憲法)
3 日本国憲法の制定
4 日本国憲法のしくみ
5 日本国憲法はどのように運用されてきたか
6 明るい未来を求めて
著者等紹介
杉原泰雄[スギハラヤスオ]
1930年、静岡県生まれ。旧制中学三年のとき、動員されていた軍需工場で「八月一五日」を迎え、翌年、日本国憲法に出会う。一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。一橋大学教授、東海大学教授、駿河台大学教授を経て、現在、一橋大学名誉教授。専攻は憲法学
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感想・レビュー
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白義
16
気付かなかったが最近第四版が出たばかりなので今から読むにはそちらがオススメ。それだけ版を改め長く読まれているだけあり、憲法学の基本原則、日本と世界の憲法史、現日本国憲法の仕組み、そして実態に付録に憲法原文と子ども向けに書きながら当然抑えておくべき基礎知識を十二分に盛り込んでいる名著。平和主義や、憲法の根幹たる立憲主義、人権養護が歴史のどういう教訓を踏まえ導き出されたのかが優しくわかる。憲法が国家権力を極限まで制限しているのは、そもそも権力が暴走しやすいからだ、というのがよくわかる2014/06/03
おおた
6
岩波から出ているのでそれなりに左に偏った書かれ方ではあるが、それでも憲法とは何かと改めて歴史から学ぶのに格好の一冊。事実の積み重ねによって成り立ってきた経緯は資格取得本には書かれていないので、こういう本で土台を作った上で資格試験に臨むと、自分の知識がより確固としたものになるだろう。2014/01/19
たかぴ
4
読了出来てはいないのだが断念。現在の状況とのあまりに乖離した言説に違和感を感じ。憲法の生まれた、その 国民への重要性は分かるのだがデータの取り上げ方や新聞の切り抜きに作為性が強過ぎるように思いました。2023/01/01
スズツキ
4
読者が選ぶ岩波ジュニア新書第15位。近年第四版も出た模様。ある程度予想はしていたが、かなりとんでもないことが書いてある。異例のものをさも世界の潮流に語るのはどうも……。2015/09/15
bigtree
2
図書館で借りました。これは勉強になった。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の知識理解が相当補強された気がする。第四版も読みたい。2014/07/07