岩波新書
ロシアの軍需産業―軍事大国はどこへ行くか

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004308454
  • NDC分類 559.09
  • Cコード C0233

出版社内容情報

1991年にソ連という国家は消滅したが,その屋台骨を支えた軍需産業はロシアに引き継がれ,いまも隠然と世界に武器輸出を続けている.ロシア脅威論の後退により盲点となりつつある軍需産業の知られざる実態に迫る.

内容説明

湾岸戦争前にイラクが輸入した武器の半分はソ連製だった。一九九一年にソ連という国家は消滅したが、その屋台骨を支えた軍需産業はロシアに引き継がれ、チェチェン紛争をきっかけに盛り返し、いまも隠然と世界に武器輸出を続けている。冷戦終了後、ロシア脅威論の後退により盲点となりつつある軍需産業、その知られざる実態に迫る。

目次

序章 冷戦期の「負の遺産」
第1章 ロシアの軍事改革
第2章 ソ連からロシアへ
第3章 軍民転換の失敗
第4章 生き残りをはかる軍需企業
終章 ロシアの軍需産業の行方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kotte

17
ロシアの軍需産業が北朝鮮に与えている影響を学ぶために読んでみましたが、少し内容が古かったです。とはいえ、勉強になりました。2017/09/17

Arisaku_0225

12
流し読み。正直全く分からない。ソ連は常時「戦時経済」だったこと、崩壊時に起きた民主化は「非軍事化」とも同義だったこと、軍民転換にロシアは失敗したことは何となく把握出来たが……。経済的な話はさっぱり入ってこなかった……。2022/12/01

無重力蜜柑

11
2003年出版。ソ連崩壊後の市場経済移行に伴うロシアの軍需産業の動向についての本。ソ連時代に関しては僅かな言及があるのみで、基本的にエリツィンからプーチン初期までのロシアの経済、法制、省庁再編などが中心になっている。あくまで軍需産業の話であり軍事の話はない。もう古くはなったが時期を絞って現状分析に特化しているのと、意外と類書がない(著者が10年ほど前に出した本があるが)ので参考にはなる。ただ、法律や企業名の列挙が多く少々退屈。また、経済や経営の用語を説明なくポンポン使うので畑違いの自分には難しかった。2022/06/13

中島直人

10
10年前の本だが、ちょうど転換期にあったロシアの軍需産業についての分析。その後の動きが非常に気になる。2016/12/09

jj

7
再読 冷戦時代から軍事大国であり続けるソ連。ソ連邦崩壊後、軍民転換失敗の様子が分かり易く記載されています。ソ連邦時代の各共和国に部品調達先が分散されており、それがそのまま連邦共和国独立による部品調達、需要供給の寸断、旧共和国の西側依存、民営化後の関税等の保護不足、安価な輸入品流入による産業育成失敗などなど。またスホイ、ミグ、イリューシン、トゥボレフ、アルマズ・アンティについても触れられており、とても興味深い内容でした。資源立国から脱却/転換を目指すロシアについてつい考えてしまします。2016/05/07

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