出版社内容情報
二十世紀の美術は,なぜ「抽象」を生んだのか.新しい手法と様式を通して,画家たちは何を語ろうとしているのか.若い日に抽象絵画と出会い,その魅力を堪能してきた詩人が,自らの楽しみ方を縦横に語る.難解とされがちな領域へ読者をひき入れ,躍動する美の世界を案内する待望の書.カラー頁を含むスペシャル・エディションの第一弾.
内容説明
20世紀の美術は、なぜ「抽象」を生んだのか。新しい手法と様式を通して、画家たちは何を語ろうとしているのか。若い日に抽象絵画と出会い、その魅力を堪能してきた詩人が、自らの楽しみ方を縦横に語る。難解とされがちな領域へ読者をひき入れ、躍動する美の世界を案内する待望の書。カラー頁を含むスペシャル・エディションの第一弾。
目次
1 芸術の意味
2 現代の抽象絵画
3 芸術と時代
4 回想的エピローグ
著者等紹介
大岡信[オオオカマコト]
1931年静岡県三島市に生まれる。1953年東京大学文学部卒業。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
65
十数年前……本書が出てすぐ読んだ。再読も数年後に。「20世紀の美術は、なぜ「抽象」を生んだのか。新しい手法と様式を通して、画家たちは何を語ろうとしているのか。若い日に抽象絵画と出会い、その魅力を堪能してきた詩人が、自らの楽しみ方を縦横に語る」
オザマチ
13
再読。抽象画の一つの見方を学べる本。作中で(小さな扱いながら)挙げられている「ブロードウェイ・ブギウギ」は、美術館で観てなんとなく好きになったんだけど、言葉で 「良さ」を表すとこんな感じになるのか、と参考になりました。他の作品についても、実物を鑑賞した前後で色々思う所があると思う。2021/07/01
壱萬弐仟縁
8
巻頭のカラー写真は鮮やかである。芸術とは、色彩、形、物体、音、ことば、肉体的動作、機械的映像、を素材として、特殊技術を用いて秩序と構造を与え、人に直接、美的経験を与えうる世界を生む、創造活動と作品(5頁)。幅広いアート。鶴見俊輔の限界芸術を引用している(27頁~)。年中行事やしきたりのようなものも入りそうだ。Art brutという、<生(き)の芸術>は児童や精神病者の絵画(44頁)。最近では水曜社の川井田先生の本が出版されたとのことである。表現の自由を保障する憲法であってほしい。改憲は何のために、と思う。2013/05/03
ゆっき~
2
流し読み。抽象絵画の流れと主な作家を把握するのに良い。2011/05/02
よしひろ
1
原始の壁画とも通ずるところがあるのか。抽象画は理解しがたいものという印象でしたが、ピカソの絵を見た時の何ともいえない不思議さ。この本を読んでもっと勉強したくなった!2015/05/24