出版社内容情報
手品のタネは,成功しているときにはわからなくても,ちょっとした失敗で全部ばれてしまうもの.言い間違いという言葉のほころびも,言葉をしゃべるとき私たちのアタマのなかで何が起こっているのかを教えてくれるのです.
内容説明
赤面ものの言い間違いも、あの「みそら」発言も、日本語と私たちの心の中を映し出す鏡。
目次
1 昭和五十九年、大晦日の「事件」―プロローグ
2 「本物」の言い間違いをみつける
3 コワレてわかる言葉の部品
4 間違いを言わせた犯人
5 「エジプトにのぼる」?
6 「あやむや」になった指定席
7 「ジャカン・カップ」の獲得者
8 忍び寄る「人さわがせなうらない」
9 言い間違いはどうして起こる?
10 言い間違うのも人、許すのも人―エピローグ
著者等紹介
寺尾康[テラオヤスシ]
1959年8月静岡市生まれ。1987年筑波大学大学院文芸・言語研究科応用言語学専攻単位取得退学。常葉学園短期大学助教授、目白大学助教授を経て2000年より静岡県立大学国際関係学部助教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazu4
2
いい間違いに対して、これだけの切り口があるとは?2018/12/23
青空
2
レポート作成のために活用した本。時に理解しにくい場面もありましたが読んでいくとおもしろかったです。2016/08/02
いちの
1
言い間違いといえば寺尾康さんらしいです。文章は読みやすいけれど内容は難しいかも。頑張って読んだ。 ・言い間違いが起こるのはおよそ千語に一語 ・とって代わる要素ととって代わられる要素は同じ言語学的単位(語彙/形態素レベル、モーラ・音節レベル、母音は母音と、子音は子音と) ・先へ先へと考えながら話すせいで言い間違うことが多い2013/10/16
しま
1
音位転倒について知りたくて手に取りました。馴染みの無い専門用語に大苦戦しましたが、興味深い内容でした。2013/08/22
猫
0
馴染みのない言葉が多く、結構難しかった。とりあえず、言い間違いは防げるものではなく、ある意味仕方がないのだなと。