出版社内容情報
惰性化された文化状況から脱れ，文化が本来もっている創造力を回復するために，風土記からロシア・フォルマリズムに及ぶ文化の広大な領域に，現象学を援用しつつ記号論的アプローチを試み，新たな文化理論を提起．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
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「文化は(略）絶えず増大するエントロピーとの葛藤の過程として捉えることができる」(p．95）。エントロピーとは、物理学や生命系の経済学でも登場する概念であるが、文化経済学の視座からも、この概念を環境経済学を援用してアプローチできることを知った。文化人類学のみならず、学際的なテーマとしてエントロピーをとらえることが大切だと思った。2012/05/13
