サイエンス・アイ新書<br> 毒の科学―身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで

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サイエンス・アイ新書
毒の科学―身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797386349
  • NDC分類 491.59
  • Cコード C0247

出版社内容情報

本当に恐るべきは、これを使う人間自体だ!!

私たちの身の周りには、命を奪う毒のもとになる植物や動物が数多く存在する。
しかし彼らは必死で身を守ろうとしているだけであり、
本当に恐るべきは人間自身が明確な目的をもって生みだした化学物質という毒なのだ。
本書は自然の毒から、人間がつくりだした毒まで、
その全容を実際の事件や事故も絡めながら紹介していく。

序章 人間にとって毒とはなにか
01 毒と薬はなにが違うのか
02 人間の体のつくりから考える毒の効き方
03 ある種の生物は平気なのに人間だと死に至るわけ
04 致死量はどうやって決めるのか
06 毒のランキング
06 科学の発展が毒をいかに増やしたか

第1章 植物キノコ由来の毒
01 トリカブト
02 トウゴマ
03 ドクニンジン
04 ヒガンバナ
05 ジャガイモ、ワラビ
06 スイセン、イヌサフラン、スズラン
07 ドクゼリ、ドクウツギ、朝鮮アサガオ
08 青梅、アジサイ、キョウチクトウ
09 ハシリドコロ、ジギタリス、クワズイモ
10 カエンタケ、ドクササコ
11 ドクツルタケ、クサウラベニタケ、ツキヨタケ
12 ヒトヨタケ、ニガクリタケ、スギヒラタケ
13 カビ毒

第2章 魚・貝がつくりだす毒
01 フグ毒
02 サンゴ礁に棲む魚の魚
03 淡水魚のもつ毒
04 棘毒
05 貝毒
06 イモガイ
07 タコ・イカの毒
08 クラゲの毒
09 刺胞動物の毒
10 棘皮動物の毒

第3章 動物がつくりだす毒
01 ボツリヌス菌
02 破傷風菌
03 ガラガラヘビ、コブラ
04 マムシ、ハブ、ヤマカガシ
05 ウミヘビ
06 ヒキガエル、ヤドクガエル
07 イモリ、ヤモリ、トカゲ、カナヘビ
08 毒鳥
09 毒哺乳類
10 毒昆虫類
11 毒節足動物

第4章 人間がつくりだした毒
01 青酸カリ
02 亜ヒ酸
03 重金属
04 PCB、ダイオキシン
05 ホスゲン、硫化水素
06 塩素ガス、フッ化水素
07 サリン、ソマン、VX
08 殺菌剤、土壌殺菌剤
09 除草剤
10 塩素系殺虫剤
11 有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤
12 ネオニコチノイド系殺虫剤
13 人工甘味料
14 シンナー
15 タバコ、大麻
16 エタノール、メタノール
17 麻薬
18 覚せい剤
19 危険ドラッグ
20 放射性物質
21 SOx、NOx
22 フロン

第5章 毒物の事故と事件
01 ナポレオン暗殺
02 ローマ教皇の毒
03 ローマ皇帝の毒
04 中国皇帝の毒
05 大仏様の毒
06 白粉の毒
07 ラジウムガール
08 帝銀事件
09 森永粉ミルク事件
10 名張毒毒ぶどう酒
11 リシン暗殺事件
12 ポロニウム暗殺事件
13 パラコート連続殺人事件
14 沖縄トリカブト殺人事件
15 和歌山毒カレー事件
16 タリウム事件
17 アスベスト発ガン事件
18 毒入り輸入餃子事件
19 メラミン入り粉ミルク事件
20 有機塩素化合物発ガン事件
21 パーティー気体事件
22 フッ化水素事件

【著者紹介】
1945年5月3日生まれ。1974年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。現在は名古屋市立大学特任教授、名古屋産業化学研究所上席研究員、名城大学非常勤講師、名古屋工業大学名誉教授などを兼務。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学。『マンガでわかる元素118』『周期表に強くなる!』『マンガでわかる有機化学』『マンガでわかる無機化学』『カラー図解でわかる高校化学超入門』『本当はおもしろい化学反応』(サイエンス・アイ新書)ほか、著書多数。

内容説明

自然界には恐るべき毒をもった生物が数多く存在する。しかし生物たちは好んで毒をもつようになったわけではない。生き残るための手段として毒をもっているだけなのだ。それに対して人間は、同じ人間の大切な命をも奪う化学物質と呼ばれる毒を数多く生みだした。本書は生物たちの毒から、人間自身が生みだした恐るべき化学物質の数々を紹介していく。

目次

序章 人間にとって毒とはなにか
第1章 植物・キノコ由来の毒
第2章 魚・貝がつくりだす毒
第3章 動物がつくりだす毒
第4章 人間がつくりだした毒
第5章 毒物の事故と事件

著者等紹介

齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。現在は愛知学院大学客員教授、中京大学非常勤講師、名古屋工業大学名誉教授などを兼務。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浦井

12
人間に良い効果があれば薬で悪い効果があれば毒。フグは自ら毒を作りだすのではなく、藻類に付着している菌が持つ毒が食物連鎖を経て高濃度化している。/牡蠣の話で「月の名前にRがつかない月には食べてはいけないといいます。要するに3月~8月(たぶん4月(April)は例外?)は食べるな、ということです(p60)」という目を疑う記述があったり、指示語と接続詞が多くて何を言っているのかわからなかったり、何度か同じことを繰り返していたりと、編集をもっと頑張って欲しい。2017/03/31

たか

9
動植物からサリン、覚せい剤など薬品までさまざまな毒物が紹介されていて興味深い2018/10/14

PG

5
大学で毒を勉強した際に買った。毒の作用機序については無論専門書の方が詳しいが、毒にまつわる逸話が多く楽しめた。(根拠に乏しい伝説も多いが)。 プラトンの師ソクラテスは若い者を邪宗に導いたとの冤罪でドクニンジンによる死刑を宣告された。その様子をかいた「ハイドン」も読んでみたい。2018/09/25

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

4
毒の分類・種類とか、作用とかいろいろ勉強になった。化学式・構造式が載ってるのはいいね。良い入門になった。2018/01/09

ジジ

4
世の中毒だらけ〜。自然毒について、〜とのことです。とか、〜らしいです。とか、まだ不明な点も多い分野なんだなと思いました。白雪姫の毒キノコ? とかMARCHにもRつくじゃない? とか、用語が統一されていなかったり書かれていない知識を前提とした唐突な記述があったり…入門書なのだからもっと努力してほしい。2018/04/06

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