内容説明
レアメタル(希少金属)とは、埋蔵量が少ない、もしくは取り出すのが難しい金属の総称だ。タンタルやニオブ、コバルトなど、その数、狭義で四七、広義で五七種類に上る。携帯電話やデジカメの小型化に不可欠で、日本は消費大国にして輸入大国である。アフリカのレアメタルを丸ごと買い押さえる中国など、各国が熾烈な資源争奪を展開するなか、日本は完全に出遅れている。金融暴落の今こそ、日本よ動け。レアメタル第一人者が緊急提言。
目次
序章 金融危機で露見した脆弱な世界(一葉散って天下の秋を知る;レアメタル市況に〇八年金融危機の兆しが ほか)
第1章 資源ナショナリズムに呑み込まれる日本(一九八四年、北京ですべてが始まった;新会社第一号の契約者は日本人 ほか)
第2章 天才トレーダーが闊歩するレアメタル業界の特異性(投機、その生き馬の目を抜く世界;ロスチャイルドの大博打 ほか)
第3章 日本の先進環境技術は、サバイバル戦略の切り札か(ハイブリッド車に生き残りを懸けるトヨタ;ハイブリッド車の生産に欠かせない希土類原料 ほか)
終章 資源プラネティストが未来を語る(資源プラネティスト中村繁夫の原点;資源開発と自然破壊とデジタル革命のトリレンマ ほか)
著者等紹介
中村繁夫[ナカムラシゲオ]
1947年京都市生まれ。静岡大学農学部卒、同大学院修士課程修了。南米、北米など世界三五カ国放浪後、蝶理に入社。三〇年間レアメタル部門の輸入買い付けを担当。部下十数人の部門ごとMBOで独立し、2004年、日本初のレアメタル専門商社アドバンスト・マテリアル・ジャパン(株)を設立。現在、同社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ヨクト
たー
Saiid al-Halawi
ティス@考える豚