内容説明
高齢者施設に囲まれた高原の小さな病院。その院長である著者は、日々、多くの85歳以上の超高齢者を診療しているが、苦悩は深い。急速な高齢化により、介護施設の不足は深刻で家族は受け入れ先探しに疲弊する。認知症高齢者の介護問題や、年金不足による経済的トラブルも多い。どうすれば、豊かな老後を過ごすことができるか、そして穏やかな死を迎えることができるのか。老いと死を見守ってきた現場からの貴重な報告と提言。
目次
実の娘の介護放棄
おだやかな死と「死の質」
認知症の合併症による家族とのトラブル
認知症患者の悪口雑言とクレームに疲弊する介護職員
在宅介護と介護ストレス
入院三カ月・これからどこへ?―高齢者介護施設が足りない
要支援・要介護者数の急増に対応できない介護政策
姉が妹の障害年金を流用
超高齢者に多い病気
認知症の種類と症状
安楽死・尊厳死を考える
超高齢期を前向きに生きて呆けの進行を遅らせよう
著者等紹介
後藤文夫[ゴトウフミオ]
1941年(昭和16年)、群馬県渋川市中郷に生まれる。群馬大学医学部卒業。北里大学教授、群馬大学教授、同大学大学院医学系研究科長兼医学部長をへて、現在、福島県社会福祉事業団参事兼福島県太陽の国病院長。専攻は麻酔科学・ペインクリニック、高齢者・障害者医療、所属学会:日本麻酔科学会、日本臨床麻酔学会、日本ペインクリニック学会等、受賞歴:日本麻酔科学会山村記念賞、日本臨床麻酔学会小坂二度見記念賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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