岩波科学ライブラリー
笑い脳―社会脳へのアプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 108,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000295666
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0311

出版社内容情報

人はなぜ笑うのか。笑いは健康によいの? ジョークにはオチが必要? 笑いと微笑の違いとは。数々の実験から笑いの謎を解き明かし、コミュニケーション手段としての笑いの切り口に、話題の「社会脳」研究の新しい扉を開く!

内容説明

人はなぜ笑うのか?笑いは本当に健康によいのか?ジョークで笑うにはオチが必要?「ゲラゲラ」と聞くだけで脳は活性化する?「ゲラゲラ笑い」と「微笑」に隠された違いとは?豊富な実験事例から、謎に満ちた笑いのしくみを解き明かす。コミュニケーション手段としての笑いを切り口に、話題の「社会脳」研究の新しい扉を開く。

目次

1 「笑い」とは何か(くすぐり実験;文化差と年齢差;古代ギリシャの笑いと文化 ほか)
2 笑いと報酬系(笑いと脳の基礎;情動・知性とかかわる脳;脳の視覚システム ほか)
3 社会脳へのアプローチ(社会脳とは何か;社会脳研究の動向;社会脳研究の誕生 ほか)

著者等紹介

苧阪直行[オサカナオユキ]
1946年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程心理学専攻修了。文学博士。現在、京都大学大学院文学研究科教授(実験心理学)、京都大学大学院文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員、同関西地区会議代表幹事、日本ワーキングメモリ学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かす実

8
専門用語を多用しての自分たちの論文の紹介にページを割きすぎてしまい、わかりにくかった印象。きまじめな語り口がところどころ綻んでいて、読みながら 少なくとも私はちょっと笑いました。Laughは生物的な笑いで、Smileは社会的な笑いだそうです。興味深かったのは「自らの笑いが報酬になりえる」という実験結果。誰だって笑ってるときの自分が好きだし、笑いは人間の脳やからだにさまざまな良い影響を与える。ユーモアによって人を笑わせることは、知的なサービスの一種だなあと思う。2018/07/28

calaf

8
なるほど、「笑い」の研究は、fMRI等を使って脳内の血流量を元に推定しているような状態らしい。でも、当然fMRIなのでその測定中はじっとしておかなくてはならない...ここに「笑い」の研究の難しさがあるらしい (笑)2012/02/23

ダンスにホン!ころりん

4
20100128第1刷発行 160323読了 fMRIの実験面白かったです。擬態語に反応する脳楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるがよく分かりました。 難しい専門的な用語も出てくるけれど笑いながら読んだので楽しく読めました。それにしても脳の反応面白いです。クオリアの言葉2016/03/24

plum

3
「笑いに伴う呼吸→コミュニケーションのための鳴声→言語音(P3)」を提唱する人もいるらしい。笑いに関する巷説やこれまでの研究知見を,自己報酬系を介した生物脳や社会脳というアプローチで解説する。実験刺激(擬音語や擬態語;言語のイメージ爆弾)や測定装置も進歩した。笑いと微笑の論考に「人文社会脳」研究の地平が垣間見える気がする。2017/05/16

\しおり/

3
何も考えずにへらへらしているのをこんなに分析されると、笑うことが少し高尚に思えてくる本。そう、笑いやユーモアを無意識にでも理解することには個人差があって、成長していなければできないことなのです!相手に共感しなければならないし、文化によってもおもしろさのポイントは違うしね。理解できた時の「自己充足的な楽しさの笑い」と「従属と同意の意識表現(愛想笑い)」で社会脳にアプローチしているとのこと。だから、よく笑うということは特技なのかもしれない☆2013/04/26

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