内容説明
「明恵上人樹上坐像」(京都・高山寺蔵)で名高い明恵であるが、鎌倉時代に次々と起った新仏教の華やかさの裏に、このようなすぐれた旧仏教の代表者がいたということは案外知られていない。本書は、華厳宗中興の祖であり、高潔な仏道実践家であるその生涯を、従来の説話類を排し、正確な史実に基づいてまとめた力作である。
目次
1 幼少時代
2 高雄における修学
3 紀州における遍歴
4 栂尾に入る
5 晩年
6 面影
7 伝説
系譜
略年譜
主要著作目録
伝記史料
伝記
史料集
明恵消息等目録
諸同行年齢一覧