内容説明
本書で論じられる、歴史、真理検証、贈与、無知といった主題を通して目指されているのは、規範性なき、価値なき、超越性なき倫理の可能性、…まさに学としての倫理が不可能になった時代におけるひとつのモラルのありかたを解く。
目次
贈与としての真理―サルトル倫理の作業現場を読む(沢田直)
コンテクスト
真理と実存
補遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
2
もう今の世界では古臭くカビの生えた考えになってしまっているのかもしれないけれど、実存主義とサルトルの思想というのは僕の真ん中に根ざしているんだなということを再確認できた。真理と実存とは相対的な関係にある。実存。自らの実存とは一体何なのだろうか。若い方が『存在と無』を読んで、次にこれを読んで、何か心に引っかかる部分があったなら是非サルトルを学んで欲しい。2015/11/02
Bevel
2
真理は実存に対して相対的だと書いてあった気がする。むずかしかった。2014/04/03
ユッチー
0
これを読む前に「実存主義とは何か」や「存在と無」を読んでおくべきだった。2011/12/07