出版社内容情報
1929年初頭ケンブリッジに戻ってきたウィトゲシュタインは,ほどなく講義を再開する。後期哲学の開始である。本書はこの時期の講義を学生のノートより再現したものである。
本書には、『論考』のウィトゲンシュタインへと遡る思考
の道筋の内に、『探究』のウィトゲンシュタインへと連
なる思考の道筋が、流れ込み、絡まりあい始めている様子
を見いだすことができる。したがって本書は、前期の哲学
から後期の哲学へと至る、両端だけ見れば著しく対照的に
も見える思考の変貌の第一歩がどのように踏み出されたの
かを探るための資料としても、大いに興味深いものである
と言えるだろう。 訳者解説より
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【目次】
序
シリーズAおよびシリーズBの講義日付一覧
シリーズA:1930年
1930年レント学期
1930年イースター学期
シリーズB:1930-1931年
1930年ミケルマス学期
1931年レント学期
1931年イースター学期
シリーズC:1931-32学年
雑 記
内容説明
『論考』の誤りを自覚し、ふたたびケンブリッジに戻ってきたウィトゲンシュタイン。後期哲学への歩みが、ここからはじまる。本書には、『論考』のウィトゲンシュタインへと遡る思考の道筋の内に、『探究』のウィトゲンシュタインへと連なる思考の道筋が、流れ込み、絡まりあい始めている様子を見いだすことができる。したがって本書は、前期の哲学から後期の哲学へと至る、両端だけ見れば著しく対照的にも見える思考の変貌の第一歩がどのように踏み出されたのかを探るための資料としても、大いに興味深いものであると言えるであろう。
感想・レビュー
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