双書プロブレーマタ<br> ウィトゲンシュタインの講義〈1〉ケンブリッジ1930‐1932年―ジョン・キングとデズモンド・リーのノートより

双書プロブレーマタ
ウィトゲンシュタインの講義〈1〉ケンブリッジ1930‐1932年―ジョン・キングとデズモンド・リーのノートより

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 225,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326198955
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1311

出版社内容情報

1929年初頭ケンブリッジに戻ってきたウィトゲシュタインは,ほどなく講義を再開する。後期哲学の開始である。本書はこの時期の講義を学生のノートより再現したものである。

本書には、『論考』のウィトゲンシュタインへと遡る思考
の道筋の内に、『探究』のウィトゲンシュタインへと連
なる思考の道筋が、流れ込み、絡まりあい始めている様子
を見いだすことができる。したがって本書は、前期の哲学
から後期の哲学へと至る、両端だけ見れば著しく対照的に
も見える思考の変貌の第一歩がどのように踏み出されたの
かを探るための資料としても、大いに興味深いものである
と言えるだろう。          訳者解説より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【目次】


シリーズAおよびシリーズBの講義日付一覧

シリーズA:1930年
 1930年レント学期
 1930年イースター学期

シリーズB:1930-1931年
 1930年ミケルマス学期
 1931年レント学期
 1931年イースター学期

シリーズC:1931-32学年

雑 記

内容説明

『論考』の誤りを自覚し、ふたたびケンブリッジに戻ってきたウィトゲンシュタイン。後期哲学への歩みが、ここからはじまる。本書には、『論考』のウィトゲンシュタインへと遡る思考の道筋の内に、『探究』のウィトゲンシュタインへと連なる思考の道筋が、流れ込み、絡まりあい始めている様子を見いだすことができる。したがって本書は、前期の哲学から後期の哲学へと至る、両端だけ見れば著しく対照的にも見える思考の変貌の第一歩がどのように踏み出されたのかを探るための資料としても、大いに興味深いものであると言えるであろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午後

2
中期ウィトゲンシュタインの思想が形成されつつあるプロセスを体感できる講義集。学部生のノートを基にしているため、そのまま鵜呑みにするのは危険であるかもしれないが、大変整理されていて読みやすい。ウィトゲンシュタインがきちんと講義をしている。ブラウアーの公演に触発されて哲学に復帰した直後なのもあってか、数学の基礎に関する言及や例え話が多い。哲学的な誤謬のもとになる、誤った類比に対する厳しさ。複数の意味がある語に対して、どれが本当の意味なのか、と問うことをやめること。無意味な問いが無意味であると気づくこと。2020/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/246235
  • ご注意事項