中公新書<br> 朱印船時代の日本人―消えた東南アジア日本町の謎

中公新書
朱印船時代の日本人―消えた東南アジア日本町の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009135
  • NDC分類 334.423
  • Cコード C1221

内容説明

厳しい鎖国時代に入る以前の約半世紀、朱印状という貿易特許をえて、果敢に雄飛した日本人がいた。彼らはヴェトナムをはじめ、東南アジア各地に町を造って交易を行い、また日本政府と東南アジア諸国王朝とを結ぶ情報の拠点とした。日本人の海外進出を描く絵巻を糸口に、東南アジアに残る日本人の足跡を踏査し、当時の貿易の実態を解明する。

目次

第1章 茶屋船貿易絵図の謎
第2章 ホイアンの日本町
第3章 「山田長政」の世界
第4章 日本人町の滅亡
第5章 伽羅の道
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

7
アユタヤ、ホイアン、マニラ。。。。朱印船時代、アジア各地に存在した日本人街は、どうしてあっという間に消滅してしまったのか? もちろん幕府の鎖国政策やオランダの陰謀もあったのだろうけど、そもそも華僑に比べて、当時の日本人にはその土地に根付いて生きるという意識がなかったのでは? という問題提起。その後の歴史をたどると、なるほどなあ、と納得させられる。2016/10/06

印度 洋一郎

2
学究肌なジャーナリストのフィールドワークに基づく、アカデミックなルポルタージュ。戦国時代から江戸時代にかけて、東南アジア各地にあった日本人町が、何故消えていったのか?タイで高官になったという山田長政の実態とは?従来注目されていなかった、東南アジアの交通網の結節点ベトナム中部のホイアンにも赴き、日本人町の実態に迫っていく。当時の東南アジアにおける日本人は、武力を伴う商業活動、正に倭寇を系譜を受継ぐ存在で、例えばタイでは日本人町が武力討伐されている。日本人町が衰退したのは、鎖国だけが原因ではない、と。2016/08/08

okuya

0
ベトナム ホイアンに旅行したので、いまさらながら関連本。2015/07/22

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