感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Galilei
9
征韓論(らしき説)から西南戦争へ至る本質は、権力抗争の末の粛清。最年長の岩倉は、駆け出しの伊藤や山県など武闘派を操って、西郷や江藤らを粛清。△ ソ連のスターリンがトロツキー、毛沢東は林彪を粛清したのと同じように、伊藤、山県、岩倉、大久保らは、著しく権力欲の虜だったろう。△ このころ体調がすぐれない木戸は、彼らの本質を見抜いていたのだろう、嫌気がさしたのかもしれない。△ 「悪貨は良貨を駆逐する」、この時から、下層階級による泥にまみれた末の革命であった維新は、私物化されていくのだった。2020/08/27
takao
5
西郷の征韓論の通説を疑う2024/05/02
くらうん
5
西郷=征韓論、大久保=内地優先で争ったのがきっかけに明治6年政変が起こったというのが通説だと思っていた。しかし、毛利氏は、違う見方で政変を説明していたので自分としては新鮮味があった。なお、現在は毛利氏の説はどう評価されているのかが気になる。2022/12/19
tkm66
4
やっと読了。初版79年・18年現在12版。昔の新書ってこれくらい濃かったなあ、と。内容の面白さは当然ながら〈開いた頁が黒い〉程の活字の充実。なお大河ドラマ『西郷どん』は一切興味無し。2018/10/17
スズツキ
4
征韓論争に異議を加えてるが、ちと資料不足か。2014/07/23