内容説明
表現されない実力や心は、ないも同じ。なのに表現下手はなお続く。信頼や愛情を勝ちえ、相手の意見を変えさせるには。本書は言葉・表情・身ぶりなど、魅力的な自己表現を追究する。
目次
プロローグ 日常生活の中のパフォーマンス
第1章 言葉にならないサインを読む
第2章 初対面の相手と親しくなる
第3章 どんな自分を表現するか
第4章 パフォーマンス・トレーニング
エピローグ 新しい日本人のパフォーマンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aur0ra
2
遅めの就職活動のための読書。そもそも「私」なんて一生わかりっこないという考えの人間でも、なにかのために「私」を演じることの大切さに納得。書かれていることは、当たり前のことだが、アリストテレス、ゴフマン、パークなどの引用やチャックシートが豊富に織り込まれていていて実用性は比較的高いほうかと。早い話、社会という舞台の中で他者と生きることは、演技だと割り切れるかも。あとはどんな役柄が自分に最適なのかを見極め、その役にどれだけ徹することができるか。ただしそれと引き換えに、失われてしまう「私」がいることもお忘れなく2010/08/04
もっつあ
2
行動学と哲学に関する本であった。印象に残ったのは幸福論。マズロウの基本的欲求の中で最高位である「自己実現」これは、自分の個性を生かし、潜在能力を引き出し、情緒的にも満足な日々を過ごし、かつ周りからも評価されて人生の目標を達成していくことである。人間の幸福追求のための行動の基本的条件としては、自分の中に存在する本質的な「個」と社会の中では求められる「個」の2種類が存在する。その実現のためにはしばしば、動物的本能の充足よる欲求を抑制し、社会貢献のための仮面を身につけて役割を果たすことが重要である。 2010/05/15
nattou_curry
2
よりよい人間関係を作るための自己表現行動について書かれている。よい人間関係を作るためには、きちんとした自己表現を意識的に行う必要があることがわかった。今後は自己表現の仕方について意識して生活しようと思う。2009/04/12
だんだん
1
タイトルからの印象で、もっと即物的なノウハウ的内容を想像していたが、副題にある「パフォーマンス学」についてきっちりと述べられている本という印象だった。2016/09/22
charuko
1
ノンバーバル・コミュニケーションやレトリックの重要性を、行動力学の観点から、論理的に解説。また、公私に関係なく、人生においてパフォーマンスを上げる目的を読者自身に考えさせることで、自己表現のスキルを表面的なものとして終わらせず、自己実現に結びつけている。2013/08/15
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- 和書
- 量子力学の数学的基礎