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内容説明
相対論の第一人者キップ・ソーンによると、宇宙の虫食い穴を使えば未来へ行くことができるかも知れない、という。本当だろうか?また“車椅子の天才”スティーブン・ホーキングの理論では、宇宙の初めは“虚時間”だったという。虚時間って、何なのだ?いったい、なぜ、そんな時間を考えるのか?本書は、時間をめぐる七つのナゾをとりあげ、平易明解な説明を与える。物理ファン待望の書。
目次
1 タイムマシンを考える
2 時間が止まる
3 宇宙で一番短い時間
4 すべては量子論的時間から
5 ホーキングの虚時間
6 ホーキングの逆転する時間
7 永遠の(?)時間
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まじぇすた
6
読者の素朴な疑問を汲み取って世間話をするかのような説明が楽しい。ただし、第1章目にワームホールの説明から入るのは甚だ疑問。第二章からあとがきまでは読者に配慮した分かりやすい説明であり、まえがきにある通り多少厳密性を犠牲にしてもおおまかな理解ができるという目的は達しているように思う。特に素粒子論の説明が上手く何故かよく納得できた。ホーキングの虚時間がメインテーマだと思うけど、個人的には「ホーキングの逆転する時間」の章が一番面白かった。このノリで、暗黒物質や暗黒エネルギーの説明もして欲しかったな。2020/10/18
ちくわん
6
ミスターブルーバックス都筑卓司氏の本。主題は「時間」。宇宙創成、ビックバン、クォーク、相対的理論、量子力学、四つの力までは頑張ったが、ホーキングの虚時間でギブ。ペンローズほか積んである本があるので継続チャレンジ。都筑氏の本も、読みやすいので探したい。2019/03/11
χ
5
わかりやすい説明で物理についてのもやもやが少しすっきり。過去に行けないことを確認できて満足。それにしても人は色々と頭の中だけで考えることが出来るものなのだなあ。挿絵の怪しさも手伝ってぞくぞくする(笑)2014/03/12
雪緒
4
タイムマシンや時間について知りたくなったので手に取った本。しかしながら時間について真正面から書いているのは第一章のタイムマシンについての項目くらいで、それ以降は時間を話のさわりにして後は量子論や相対論といった物理の話がずーっと続きます。注釈もなく専門的な言葉が出てくるので、高校で微塵も物理をやっていない人間にはほんとに意味がわからなくて、ただ辛かったです。己の無学がつらい。勉強し直してからまた読みます。2017/03/20
naoto
3
時間の話なんだけど、ほぼ宇宙論。このテの本としては、かなり読みやすかった。ホーキングの虚数の時間にも触れてたけど…当然、わかるわきゃあない(笑)でも、少し形は見えたかな?2011/12/22