講談社現代新書<br> ムー大陸の謎

講談社現代新書
ムー大陸の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061158894
  • NDC分類 299.3

出版社内容情報

【内容紹介】
「かつて太平洋上に1つの巨大な大陸と帝国があった。6400万人の人口を擁し、高度な石造建築をつくり、大河の港には、全世界の物資が集散した」と描写された大陸・帝国こそ、ムー大陸とその帝国である。今から1万2000年前に、帝王ラ・ムーに率いられ、栄華をきわめたというムー帝国は、実在したのか。なぜ滅亡したのか。本書は最新の調査や発掘による科学的成果を土台にして、ムー大陸形成の過程を地質学的に解明しつつ、ムー文明の全体像と滅亡のドラマを再現する。

栄えるムー帝国――人びとの目を奪う景観は、なんといっても7つの大都市であった。その1つは王宮が所在するヒラニプラで、この国の首都であった。この聖なる都市は、国の北西部にあった。町の中央にある小高い丘には、白亜の大神殿や大礼拝が立ち並び、僧院、神殿などが、所せましとばかりひしめいていた。さまざまな色彩の石を組み合わせてつくられ、不思議な光を投げかけていた。町には水路が、縦横に通じ、港々からはナーカルと呼ばれる「聖なる伝道者」たちが、海外の各地へと旅立った。町の人々も華やかな衣服をまとい、歌や踊りに興じる日々を送っていた。かれらの笑いさんざめく声は、美しい音楽の響きと交錯して、楽園は永久に続くと思われた。――本文より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャル

8
イースター島などの太平洋の島々に残された古代文明や、アメリカとアジアに共通して見られる文明、さらに海底の地形などからムー大陸の存在を解き明かそうという一冊。ムー大陸の存在そのものというよりは、そこにある文明がいかにして広がったのかという部分に軸足をおいており、共通の文化圏としてのムー文明の姿が見えてくる。そこにある謎は、まさに人間の業と強さ、そして自然の恐ろしさの産物なのであると。一九七七年初版と古い本なので、今現在で判明している情報などから考えると情報不足な部分も否めないのはしかたのないところか。2015/11/13

ヴェルナーの日記

4
凡そ一万二千年前に太平洋上に存在したとするムー大陸。著者は大陸の名残としてイースター島のモアイ像やポリネシア諸島に残る遺跡を紹介。また太平洋の島々に伝わる洪水伝説の類似性からムー大陸があったと考察する。一般に想像されている一つの大きな大陸ではなく、幾つかの島々からなる火山島であったとし、火山活動が停止し島が冷えるとサンゴ礁等の有孔虫によってサンゴ礁島になった。そして氷河期が終わり、海面が上昇したことやチリ沖に発生する大地震による津波、大型サイクロンによる島々の大災害によって住民も滅んでしまったと推論する。2013/06/28

ホームズ

2
1996年8月30日初読

かたやなぎ進(片柳)

0
火曜日休みで久々に読書時間がとれたので、古本屋で衝動買い。津波や台風などで全滅や壊滅的な被害を繰り返し受けながら乗り越えて高度な文明を築いてきた太平洋の島々の住民たち。トンデモやオカルトでなく科学的にムー大陸が見えてきた。面白かった~!2014/07/24

えびえび

0
かなり初期の謎本。今読むにはネタが古いので、別の本を探しましょう。2013/03/29

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