感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うぃっくす
7
わたし持ってるのもう少し古そうだけどいいか。神話オタクで日本神話大好きなのでやはりいい。今回は天皇の系図を見ながらじっくり読んだので面白かった。上巻は神代の時代。神話のハイライトはここまでかな。中巻は神武天皇から応神天皇まで。沙本毗売とか倭健はここ。下巻は仁徳天皇から推古天皇まで。原文と口語訳を交互に読む。古事記好きすぎるので何回も読んでるけどいいよね。政治のことはよくわからないから物語として読んでる2024/01/03
のぞみ
4
全ての物事には始まりの時があり、始まりの物語がある。まして一つの国の事となれば言うまでもない。大いに笑い、大いに泣き、大いに怒り、大いに嫉妬する神々と人間たちの物語は、「そこで実際には何があったか」を想像する事以上に、それを信じてきた古人の思いに感動する。何の因果かこの国に生まれ落ちた者として、この国の始まりの物語を知るのはとても大切なことだろう。『人民』『百姓』と書いて『おおみたから』と読む。国造りにおいて、人民こそが国の宝だった。今この国を作っている人達は、我々国民を宝だと思ってくれているだろうか。2016/06/11
寝落ち６段
4
神話から推古天皇までの朝廷の正統性を稗田阿礼に誦ませ、太安万侶が筆を執る。上中下巻構成で、上巻は一度でも聞いたことのある神話がたくさん、上中巻は各天皇の功績や出来事を載せる。この時代に天皇への尊敬と正統性、中央政権強化が必要になったのだろう。そして、当時の正しいと思われていた倫理観も散見し、文化面でも勉強になる。実際に声に出して読むと読みにくいことこの上ない。当時の人々の発音も勉強になるのではないか。そして、高校レベルの古典知識で大体読めるという驚き。2015/05/19
misui
1
現代語訳だけ読了。やはり上巻が鉄壁。それ以降にも倭建など面白いエピソードが散見する。天皇との約束を待つうちに老婆になったという話（赤猪子）はここにあったのか。文章の味わいは断然書き下し文が上なのでいつか挑戦してみたい。2010/08/11
まつま
0
弟姫のうたがわたしにとっては絶唱の感。歌舞伎でもやっぱりそこのシ―ンで泣きました。
