出版社内容情報
ロマネスク，ゴシックから，アールヌーヴォー，キュビズムまで，時の流れに抗していくつもの建築様式が残る街，プラハ．その独特の魅力をさがして街を歩いてみよう．―随所に建築家の目が光る，ユニークな案内書．
内容説明
ロマネスクの教会、ゴシックの大聖堂から、アール・ヌーヴォーのアパート、キュビズムの住宅に至るまで、時の流れに抗していくつもの建築様式を残してきた街、プラハ。その独特の魅力をさがして街を歩いてみよう―街並みと人々を語りながら、随所に建築史家の目が光る、ユニークな案内書。
目次
第１章 城―木と石の技術
第２章 旧市街―石の暮らし
第３章 城下町―スタッコの装飾と芸術
第４章 新市街―都市の空間
第５章 郊外―鉄とレンガとコンクリートのデザイン
著者等紹介
田中充子［タナカアツコ］
兵庫県に生まれる。京都女子大学東洋史学科卒業。福井工業大学講師、大阪大学講師を経て現在、京都精華大学助教授。専攻は建築史
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
253
著者は建築史家。プラハは「百塔の街」、「建築の宝石箱」と呼ばれている。この街はロマネスクからゴシック、バロック、果ては近代のアールヌーヴォー建築群から未来的な様相を呈する現代建築までが共存する、不思議で稀有な都市空間だ。とりわけ、この本の特質でもあり、また大きな功績ともいうべきは、稀代のアールヌーヴォー都市、プラハに注目したことだろう。もっとも、私はプラハに足を踏み入れたことがないので、初めて訪れた時にはアールヌーヴォーに浸るまでの余裕はなさそうだが。建築様式も百花繚乱のプラハにはぜひ行ってみたい。2015/06/18
どんぐり
78
今月読んだ紀行文2冊目。プラハには、11世紀から18世紀にかけてのさまざまな時代の建築様式を彩った建築群が残っている。いわゆる、世界文化遺産の「プラハ歴史地区」である。ここでは、城、旧市街、城下町、新市街、郊外の5章に分け、木と石の技術、石の暮らし、スタッコの装飾と芸術、都市の空間、鉄とレンガとコンクリートのデザインから建築史で見るプラハを案内している。2001年の刊行なので少し古いが、プラハの街を歩いて建物を眺めているようで、十分に楽しんで読むことができる。プラハ城内にある聖ヴィート大聖堂の紹介では、「2016/08/15
マエダ
76
プラハに行く前に予習の為読了。音楽はウイーンのイメージであったがプラハも盛んなのですね。2017/06/07
ノクターン
14
旅行用本①。2002年なのでだいぶ古いが、建築や歴史については建築物に沿って詳細にかかれている。食などの情報はほんの少し。一通り読むも、建築物を付箋しておいて現地でガイド代わりに読む方が賢明か。2019/04/05
kanaoka 56
13
人間の様々な歩み、文化、思想、技術が、建築スタイル（ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、アールヌーヴォ、新古典、キュビズム、アールデコ、現代建築へ）の変遷に伴い、互いに影響を受けながら変化していく。 ヨーロッパの中心（へそ）、プラハの歴史を追いながら、奥深いヨーロッパの文化の基底に触れることができる。2019/06/30
