出版社内容情報
科学/技術が高度に専門化した現在,“素人”も“専門家”もたがいに“異星人”のように接してすますきらいがある.科学/技術者固有の価値観・倫理観とは何か? 知られることのない世界に光をあてる.
内容説明
本書は、「科学と技術」や「科学技術」としてではなく、科学や技術を包括的に、すなわち「科学/技術」としてとらえ、自然科学と人文・社会科学の側面から、「科学/技術の進展と人間の新たな関係」という課題を徹底的に論じる。また、最先端の科学/技術の到達点を紹介しながら、それが内包する問題性を、内側と外側から10のテーマに分類し、自然科学系、人文・社会科学系を総合した視点をうちたてるべく構成されたシリーズの第2巻である。
目次
1 総論―制度としての科学
2 専門家と素人の間
3 科学者のエートス
4 行動的研究集団の系譜
5 研究と教育―大学・研究所・学会
6 科学情報と評価システム―グローバル化
7 ノーベル賞の功罪
8 SSC―巨大実験の科学
9 地震予知