出版社内容情報
【解説】
「幻の民・英雄戦士,ドゥルイド僧,黄金の装身具,絢爛たる装飾写本…もう一つのヨーロッパ文化の源流として注目される「ケルト」。その創造力の根源に迫り,民族興亡の歴史をたどる。
目次
第1章 戦士貴族階級の誕生
第2章 初期の王族たちの栄華
第3章 ケルト人の世界制覇
第4章 大ローマとの対決
第5章 神々の宇宙
第6章 ケルトの遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
154
ケルト人あるいはケルト文化という言葉は知っていましたが今一つ漠然とした概念を抱いていました。少なくともスコットランド地方だけかと思っていたのですがヨーロッパ全体を覆うほどの文化だったのですね。この本ではそのさまざまな装飾品などがカラフルに示されていて、今までの自分の知識を恥じ入るばかりでした。2017/04/23
Book Lover Mr.Garakuta
16
面白いですね。歴史に暗いので、刺激が多かった。2020/12/04
aisu
14
繊細な細工ものの出土品など写真が多くて見てて楽しい。ケルト人についても歴史、説明、詳しいが…大陸を移動されるとどうも私のキャパを越えて分かりにくくなってしまう。一枚岩ではないし。ローマ人が出てくると、話は自分には分かりやすくなった。ケルト側からの視点だけど。2015/05/09
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13
『赤毛のアン』で呟かれるアーサー王の物語、これもケルト、それどころかアンも、マリアも、マシューの名前もケルト由来。。『ケルト』とは?謎めいた幻想的民と言う言葉にワクワクしながら拝見しました。大陸ケルト、島ケルト、地域も民族も多種多様ゆえに?なかなか刺激的な風習、逸話が並んでいました。カラー資料も多くわかりやすかったのですが。怖い夢をみそうです😅キラキラ瞳の『アン』から欠け離れていく。18世紀ヨーロッパの人々の芸術が彼らを英雄に、幻想的に、美しい神話のような世界に変身させたんだと私は理解しました。2022/02/16
なつきネコ
9
昔からケルト神話が好きでしたが、現実のケルトを知らなかった。あれほど、繊細な黄金や、武具を見ると心がときめく。特に金の兜はいい。これほどの戦闘民族だというのは初めて知った。ベルトが絞められなくなったら罰金、集合に遅れたら死刑の厳しさ。さらに強者の首への執着は凄まじい。キリスト教の強制力が消えた後、それ以前の文化への憧れがワグナーやナチスの華やかしいケルト、ゲルマン的な方向に走ったんだろうな。そういう勇ましさと華やかさがある。2017/09/24