出版社内容情報
毎日、地球に届く太陽エネルギーを利用して、空気清浄にはじまり、防汚・防曇、水の浄化、抗菌・殺菌など、私たちの暮らしのあらゆる場面で活躍する最新技術、光触媒。その発見から、しくみ、応用技術までを、第一人者である著者が数々の実験や豊富なデータをもとにわかりやすく解説する。〈知の航海〉シリーズの一冊。
内容説明
毎日、地球に届く太陽エネルギーを利用して、空気清浄にはじまり、防汚・防曇、水の浄化、抗菌・殺菌など、私たちの暮らしのあらゆる場面で活躍する最新技術、光触媒。その発見から、しくみ、応用技術までを第一人者である著者が数々の実験や豊富なデータをもとにわかりやすく解説する。
目次
感動の瞬間
触媒と光触媒
まず環境問題への応用から
酸化チタンのはたらき
汚れない家
空気がきれいになる
光触媒の広がり
部屋のなかで使いたい
医療にも使えそう
エネルギー問題へのチャレンジ
ほんものの光触媒へ
著者等紹介
藤嶋昭[フジシマアキラ]
1942年、東京生まれ。東京大学博士課程修了。工学博士。専門は、光触媒、機能材料。東京大学名誉教授。現在、東京理科大学学長。日本化学会会長、日本学術会議会員などを歴任。日本化学会賞をはじめ、日本学士院賞、恩賜発明賞、日本国際賞、文化功労者、ゲリッシャー賞、ガルバーニメダルなど受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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@Lavandula
1
岩波ジュニア新書。ジュニアと聞いて侮るなかれ、文系の私にはすべての章が初耳で目からウロコでした。勉強になります。著者が酸化チタンの単結晶をベンチャー企業から入手し、実験に成功したところから話が始まります。その実験は、水溶液に入れた酸化チタン単結晶電極に光をあてると、電流が流れ、酸素が発生した、というもの。この発見、つまり光触媒の技術が、住宅、トイレ、空気清浄機、殺菌タイル、鏡、医療に至るまであらゆる分野での応用がされていったそうです。本書は2012年発行なので、今はもっと応用が進んでいるんだろうなぁ。2018/08/18
ぷらすくろす
1
光触媒ってすごい!というのが単純な感想です。実験で使ってからその素晴らしさに感動し、ずっと気になっていた光触媒。中高生向けということでとても分かりやすく書かれていた。 光触媒の応用の広さに改めて驚かされたし、日本のオリジナル技術ということで非常に誇らしく感じました。 藤嶋氏の光触媒を世の中にやくだてようという思いや子供達に対して興味を持ってもらおうという思いがところどころに見えてそのような考え方にも共感したし読んでいて嬉しくなった。2016/02/14
z
1
光触媒の第一人者であり、現在東京理科大学の学長を務めている藤嶋昭教授が中学生でも理解できるように分かりやすく書いている。光触媒はまだ研究初期段階の新分野だと思っていたが、今から50年近く前に藤嶋昭教授によって発見されげんざいは空気清浄機や鏡、道路や高速道路の照明に至るまで幅広く応用されていることが分かった。また、光触媒は環境問題に応用しようと現在でも研究が盛んな分野のひとつであることが分かった。研究にはコストや特許、敷地面積なども重要な問題であるということが改めて分かる一冊だった!2014/03/01
つづりさん
1
面白かった。メインは光触媒もといTiO2の応用というか産業というか。 ついでに色素増感型太陽電池や人工光合成などの話題にも触れたり。製品化についての話や、幅広い応用先の話に著者の視野の広さを感じた。可視光でも使えることの利点と欠点はとくに面白く感じた。2013/05/07
takao
0
きれいにする。2017/01/28