内容説明
たかが掃除、されど掃除。松下幸之助の願い。
目次
1 わからないことは聞くことである
2 管理教育では人は育たない
3 本気になれば人はついてくる
4 一事が万事
5 政経塾「五誓」の基本精神
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
14
著者が松下電器(現Panasonic)に入社し、そこから松下政経塾に異動する中での実体験を書き綴ったものです。松下政経塾の名を聴けば、「さぞや高邁な思想を伝授してくれるのだろう」と期待するものですが、塾生にまずやらせるのは「掃除」だそうです。初めは多くの塾生が納得しなかったそうです。「今さら掃除か」と。この深意が浸透するまで長い年月がかかったそうです。掃除とは周囲を美化すること。そして、己を磨くこと。それは、この世をよくする第一歩です。高邁な思想よりもまず動くーこれが大切なのだと学んだ次第です。2017/10/29
り
12
松下政経塾で指導してこられた上甲さんの講演をまとめたもの。「人のやらないことをやると、人には見えないものが見えるようになり、気が付くようになる。」なるほど...と分かったつもりでも、実際にやらないことには見えるようになりません。「とにかくやってみて自分で掴むしかない。」ということですね。近々、職場で掃除に駆り出される機会があるので予習として読んでみました。実際に掃除をすることで、何か少しでも発見があればいいな。2017/01/18
古谷任三郎
5
松下電器(現・パナソニック)で営業課長をしていた筆者が、創業者松下幸之助が創った松下政経塾に転勤となり、塾生をいかに育てるかの苦悩が描かれている。掃除の一つにしろ、色々と屁理屈をいってやらない塾生に苦心したエピソード、掃除を10年以上も地道に続けた努力や、100円ラーメンの話、鍵山秀三郎氏とのエピソードなどどれも胸に打つものばかりだ。筆者はどんな些細なことでも心を込める「凡事入魂」が大事と説く。また、常に自分の頭で考え行動するとも説くが、今の政経塾出身の政治家たちにその精神は引き継がれているのだろうか?2021/02/25
DiceK
3
松下政経塾の塾頭を務めた上甲晃氏の著書。 「知識はしょせん道具だ。どんな立派な道具を持っていても、それを使いこなす自分自身が人間として成長しなかったら、立派な道具も宝の持ち腐れだ」 「あなたが毎日やる仕事の中で、当たり前の事に心を込めることによってあなた自身が磨かれる」「本気が人の心を動かす」「みんなが何も思わない平凡なことの中に価値を感じられる人がいれば、すごく値打ちがあると思う」2024/01/28
KTakahashi
3
再読してもいい内容の本でした。いいことをするのが一番難しい。2017/06/18