山川歴史モノグラフ
オスマン帝国の海運と海軍

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 291,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784634673809
  • NDC分類 683.226
  • Cコード C3022

目次

第1章 草創期(汽船海運事業の開始;アブデュルアズィーズ時代)
第2章 アブデュルハミト二世時代(特別局の活動;特別局の民営化問題)
第3章 近代オスマン海運と海軍(アブデュルハミト二世時代の海軍;財政問題 ほか)
第4章 第二次立憲制期(立憲制前夜;特別局の民営化計画 ほか)

著者等紹介

小松香織[コマツカオリ]
1956年生。1993年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、筑波大学歴史・人類学系助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

5
近代オスマン帝国の海運業について。官営事業として運用されたのだが、「軍事輸送」優先の海軍省と「商業航路」優先の商公省の縄張り争い、汚職塗れの大臣、朝令暮改の方針と帝国末期のダメな部分がすべて凝縮されており、喜劇にすら感じられるほど。だがその裏には深刻な財政危機や、海外資本に独占されて成長力のない国内産業と大規模な海運業を営むにはあまりにも厳しい現実が見え隠れしている。また国家主導の産業育成という方針は、トルコ共和国の「国家資本主義」に繋がるものという指摘も興味深かった。2018/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/52650
  • ご注意事項