世界史リブレット<br> ヨーロッパからみた太平洋

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世界史リブレット
ヨーロッパからみた太平洋

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  • サイズ A5判/ページ数 89p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634346406
  • NDC分類 270
  • Cコード C1322

内容説明

太平洋の島々を彩る楽園のイメージはどこからきたのか。十八世紀から二十世紀にかけて太平洋を舞台に繰り広げられた「探検」「植民地化」「キリスト教化」「観光化」。そのなかで、西洋と太平洋との関係も変化してきた。欧米の側が太平洋諸島にたいして形成してきたイメージの変遷を明らかにするとともに、それらをメディア史との関連で歴史的に位置づけてみよう。

目次

1 太平洋に向かう西洋の視線
2 クックの世界周航と航海記
3 未訪者、博物学、紀行写真
映画と観光と戦争のなかで

著者等紹介

山中速人[ヤマナカハヤト]
1953年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。関西学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。ハワイ大学大学院School Of Social Work修了(MSW)。社会学博士。専攻、文化社会学、ハワイ地域研究。現在、関西学院大学総合政策学部メディア情報学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

14
オセアニアに対してヨーロッパ人が抱いてきたイメージの変遷をたどる。著者はハワイの地域研究を専門とする社会学者。「野蛮」「無垢」「楽園」「エキゾチシズム」「エロティズム」など、オセアニアの人々に自分たちの都合で勝手なイメージを一方的に押し付け、それらの役を演じさせ続けてきたヨーロッパ近代文明の業の深さがよく分かる。そしてそのようなイメージの大部分は現在でも引き継がれており、日本人も無批判のそれを受け入れていることに考えが至ると、他人ごとのようには思えなくなってくる。2013/04/16

ACTIVE GALACTIC

4
18世紀になるまで、ヨーロッパ人は太平洋を世界でもっとも大きな海とは認識していなかった。世界地図の端に海峡のように書かれるなど適当な扱いだ。そうした島々が徐々にヨーロッパ人によって『発見』されていく中で、はじめは文明に汚されていない高貴な野蛮人として、伝染病と社会ダーウィニズムが流行って以降は滅び行く未開人として、欧米に都合のよいイメージが形作られてきた。太平洋は人口が少なく欧米に歯向かうだけの力を得ることは今後もないだろう。「オリエンタリズム」、作られた楽園、キリスト教、米国、いったい何処へ向かうのか2013/04/22

夕波千鳥

2
ハワイの「楽園」イメージがどのように作られてきたかを概説する。 文明化が進むヨーロッパと対比し、自然と調和した生き方をする「高貴な野蛮人」の理想を投影した時代。 ヨーロッパ文明の優位性を語るための比較対象として、パリ万博で行なわれた人間展示。 一方で、スティーブンソンやゴーギャンら実際に太平洋で暮らした芸術家が描く、野蛮でも高貴でもない、ありのままの太平洋。 あるいは、観光写真や映画を通して、魅惑のリゾートとしてのイメージが創られてきたハワイ。2020/07/17

hr

2
終盤の映画の話題が面白い。ヨーロッパ諸国が、世界各地に在る所謂「発展途上国」に支援をせねばならない理由は、拭い去れないほどに世界各地に刻まれている。歴史を失わせて、伝染病を持ち込み先住民を激減させ、原料供給地として利用し尽くしてきた。そしてその運動に日本も手を挙げて参画した。太平洋の島々での悲劇は、餓死した日本兵の話だけではない。2017/10/15

岩巳岳雄(Takeo Iwami/leas201903)

1
「高貴な野蛮人」から楽園イメージの醸成と失楽園、産業化と消費、その先の戦争。歴史とはたぶん多層的かつ多角的なもので、ひとつの場所や時代を何度も繰り返し検討して、ようやくおぼろげに全体像が見えてくるようなものなのかもしれない。(それにしても、地元のブックオフにぽつんと一冊だけ置いてたから買って読んだけど、もし図書館や神保町に全巻並んでいたら手にも取らなかったと思う。こういう意外な本やモノとの偶然の出会いは、モノも情報も乏しい田舎らしい楽しみのように思うけど、どうだろう)2021/10/29

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