内容説明
「チョー」「マッハ」「ホワイトキック」「ラブラブ」…若者たちが仲間内で使うことばは、「ことばの乱れ」として常に批判・揶揄の対象になっている。しかし、若者ことばは現代の日本社会、日本人の価値観を如実に反映しており、決して「くだらない、間違ったことば」ではないと考えられる。本書では、その種類や特徴、機能、造語法などについて、若者語研究の第一人者が豊富な会話例を交えながら平明に解説し、若者ことばに対する誤解を解いてゆく。
目次
第1章 若者はどんなことばを使っているのか
第2章 どのように若者語を造るのか
第3章 どうして若者語が生まれるのか
第4章 何をどう表現しているのか
第5章 どんな人がどれくらい若者語を使うのか
第6章 若者語は「ことばの乱れ」か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルゴン
1
★★☆ 若者ことばをただ批判するだけというのは間違いですし、若者ことばを分類して並べてくれたのもわかりやすくてよいですが、同じ記述が何度も出てくる上に最後の若者ことばへの擁護が支離滅裂。まだ若者の言葉を載せるだけで終わった方が説得力がありました。2015/06/03
矢田絵美里
0
★★★★☆ レポート作成の資料として読みました。著者は、若者ことばを肯定的に捉えています。だから、初めはあまり好感が持てなかったし、言葉の乱れを肯定するなんておかしいと思いました。しかし、日常生活の中で意外と使っているんです。例えば、「爆睡」や「パニクる」等、挙げたら切りがないです。だから、乱れがどうとか言えないです。読んでいく中で、こういった若者ことばは、会話をスムーズにしたり上手くコミュニケーションをとる上で重要な役割を果たしているのではないかと感じました。ただ、TPOは考えなければなりません。2009/05/25