内容説明
あと3年以内に裁判員制度が始まります。裁判をより身近で使いやすいものにする、司法改革の一環です。いま中高生のみなさんも、裁判員に選ばれる日が来るでしょう。裁判は、争い事を解決し、世の中を良くするための大事な手段です。法の精神をわかりやすく説いて好評だった旧版を、この時期に合わせ、最新の情報に改訂。
目次
第1章 司法改革とはなんだろうか
第2章 裁判とはどんなものか(髪型の自由を訴えた子どもたち;裁判は何のためにあるか ほか)
第3章 裁判所へ行ってみよう(裁判は誰でも見ることができる;どうやって傍聴するか ほか)
第4章 法律を扱う人たち(弁護士は、どんな人たちか;検察官は、どんな人たちか ほか)
第5章 裁判と法(法律に従って裁判するわけ;裁判での法律の働き方 ほか)
著者等紹介
後藤昭[ゴトウアキラ]
1950年東京都生まれ。一橋大学法学部卒業後、司法修習を修了。千葉大学法経学部教授を経て、一橋大学大学院法学研究科教授。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅんさん
47
とても良い本です。読みやすくわかりやすい。情報量も多過ぎず少な過ぎず丁度いい。ジュニア新書と名ばかりで情報過多、説明不足が多い中、本書は中高生でもわかる言葉使いや平易な説明がなされていて著者の子どもたちへ寄り添う愛を感じる。この本を読んで法律に興味を持ち法曹界へ進む子もいるだろう。いてほしい2022/02/04
Bevel
4
裁判のプロセスを先に紹介して、その裁判の観察の仕方とか、関わる人々を紹介する形。国会とは異なり、裁判所がいかなる意味で法律を作るのか(少数派の権利を守るところに重点がある)など、難しいニュアンスをわかりやすい言葉で説明するのもよかった。2023/01/27
はぎはぎ
4
とてもよい入門書。タイトルは裁判であるが、いわゆる法曹三者である裁判官、検察官、弁護士のそれぞれについても触れられている。裁判の手順やそれぞれの過程の意味合い、基本的な用語まで、普段目にするけれども詳しく知らないことについて、平易な言葉で説明してくれるのが嬉しい。教科書では手の届かないかゆいところをフォローしているという点で、まさに中高生に読んでほしい本である。2021/12/10
トントンみん
4
裁判と関わりの深い職業に解説されている。中学生・高校生向けなので非常にわかりやすい。裁判の事例も具体的にあげられているのもよいと思う。基礎的な内容なので改めて勉強になった。2018/06/13
ラスコリ
3
裁判について子どもでも分かりやすく書かれている。 裁判は一見難しいものだと思われがちだが、大枠をとらえればそんなに難しくはないと思う。 2009年から裁判員制度が始まったこともあり、裁判については一応身近なものになったのだろう。しかし、著者と違い私はこの制度に反対であるが。 基礎知識にはうってつけの本。2014/12/08
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