岩波新書<br> 日米安保解消への道

岩波新書
日米安保解消への道

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304760
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

9月8日に行われた沖縄県民投票で,全有権者の過半数が,「基地縮小賛成」の意思表示をした.沖縄からの重い問いに本土の人間はどう応えるのか.戦後日米関係をたどりながら,安保解消の道筋を具体的に明らかにする.

内容説明

九月八日に行われた沖縄県民投票で、全有権者の過半数が、「基地縮小賛成」の意思表示をした。沖縄からの重い問いに本土の人間はどう応えるのか。冷戦が終結してもまだ、安保条約は必要なのか。戦後の日米関係をたどりながら、「核の傘」の幻想、「思いやり予算」の無用さなどをとりあげ、安保解消の道筋を具体的に明らかにする。

目次

序章 沖縄の主張
第1章 日米安保の成り立ち
第2章 冷戦終結で迎えた転機
第3章 日本の安全は「核の傘」のおかげか
第4章 在日米軍「安あがり」論について
第5章 安定化装置としての役割
第6章 米国の世界戦略と日本
第7章 「びんのふた」説への疑問
第8章 日米安保の解消をめざして

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かじやん0514

4
読書記録だと3度目の通読らしい。もっと読んでいる気がするが。20年も前の本だが、ここで示されている論点や課題は、残念ながら、今も残っていると言わざるを得ない。本書の問題点を指摘すれば、支配層から見た日米安保条約の役割を対ソ封じ込めに専ら求めていることであろうか。トランプが大統領に就任し、日米関係の行方が問われる今、再版してほしい本の1つである。2017/01/23

にゃん吉

2
沖縄県知事の代理署名拒否が問題となっていた頃の著作。冷戦終結が安保の転機となる可能性の示唆、核の傘による安全や、米軍が東アジア地域の安定化装置となるという考え方の否定、非軍事化+医療や文化活動による世界への貢献、国連本部の沖縄誘致等による安保解消後の安全保障の提言などが論じられています。論旨の当否の判断は、拠って立つところにより全く異なると思われますが、いわゆる進歩的知識人の安保問題に対する考え方の概要、本邦では、どのような観点から安保問題の論争等がなされてきたかが分かる一冊ではないかと思われました。 2021/04/04

ぽん教授(非実在系)

2
冷戦体制が崩壊したばかりで、まだ今ほど中国もロシアも暴れていない頃の話であるため、時代をすごく感じる。思いやり予算など経済面での著者の批判は流石鋭いところもあるものの、20年近く経過した今からすれば「やっぱり予想通りこの人先見性ないよな」と思わざるを得ない。専門外であろう政治外交軍事について無理して語っている感じも凄くあるので、編集出版側の無茶ぶりもあろう。2015/11/17

マーキス@ショスタコーヴィチP

0
これからの日本がどうあるべきかを問う本。 在日米軍は、極東の平和のためにいるといっていますが、実情は自分で起こした波を自分で片付けているだけだとか。 国連本部を沖縄に移設するという案は、非常に面白い案だと思いました。2009/03/09

owlman

0
話しかけても馬耳東風、従米主義者は案山子かデコイか。2019/08/19

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